3月26日(月)~27日(火):三天体、西空に縦一列の図 | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

三月後半は天気が荒れ気味で、スッキリと晴れた日はほとんどなし。沿岸地域で何日か好天の日はありましたが、内陸はもう悲惨、冬に逆戻りしたかのように、ほとんど真冬日だったり、「もっつもっつ」と大きな雪片が舞い落ちてきたりと、星空観望は全くできない日々。そんな中、19日からの週に、岩泉町に数日間滞在する機会がありました。「イングリッシュサポート」ということで、高校生と英語の集中勉強です。恥ずかしながら「外部講師」ということで。

折よく、20日と22日にはISSが好条件で通過する光跡を見ることができましたので、早朝から頑張って撮影してみました。前宣伝(?)のせいか、生徒諸君の中にも早起きして見た者が何人か。幸い、この2日間だけ天気がよく、月明かりのない中、マイナス等級のISSが頭上を、そして北の空を駆け抜けていく光がしばし寒さを忘れさせ(てはくれないわけで・・・)。


この日は岩手県南部上空を通過

さて、今月の最大の見ものの一つ、「金星と三日月と木星が縦一列に並ぶ」という現象が26日にありました。内陸は例によって曇りや雪の予報でしたので、ここは迷わず遠征。最も晴れ(快晴)の可能性が高そうな宮古市沿岸へ。宮古港を見渡す浜での観測・撮影です。周囲の瓦礫は片付けられたとはいえ、以前は冷凍施設や船着き場もあって夜間でも人や車がかなり通っていた場所です。今は、あたりは真っ暗、魚市場の光もなく、遠く山腹に建つ家々の灯りが届くのみです。

日没前、西の空にはかなり高いところまで分厚い雲がかかり、山地は激しい雪が降っている感じです。はたして予報どおりに晴れるのか、1時間後の天気が読めない雲の流れ、風の強さ、波の荒さ、です。それでも19:00前、日が沈んで1時間後あたりから、雲が消え始め、20時頃にはほぼ快晴の状態で風も止んできました。予報(GPV)では、22:00頃までは雲量の少ない晴れの領域に入っているはずです。気象庁は、昼時点の予報では、18:00~21:00を「曇り」と出していましたが、今宵も大はずれ。GPVが当たって気象庁がはずれ、って何故なんでしょう。

今回の撮影は、動画(微速度撮影動画)作成を目的とするものでしたので、2台のカメラで、焦点距離を広角と(やや)望遠に設定して、三天体の動きを描写することとしました。2惑星の光輝はもちろん、三日月の地球照や周囲の星々の輝きも少しでも表現したかったので、試し撮りの結果、感度は少々高めにして露出時間は4秒と決定。また、1台はノイズ処理をON、もう1台はOFFにしてできあがりを比較してみることとしましたが、短い露出時間ゆえ、「おっ」というほどの違いは出ませんでした。

最終的には、2時間強でOFFの方では3000コマ超という数になってしまいましたが、画像処理はソフトが自動的にこなしてくれます。ソフトがなければ、と考えただけでぞっとします。手動でやったら何日かかるか分かったものではありません。フリーソフト(SiriusComp)の開発者に感謝の日々です(EDIUS NEOという、「有料」ソフトも併用していますが)。


通常動画は金星が沈むまで


比較明(インターバル)動画は木星の没まで


比較明動画も木星の没まで

色々試しながら、今回の動画は「豪華」三本立てということに。残念ながら、20:30分頃からの終盤にさしかかったところで雲が出始め、比較明動画の二本は、晴れていた時間帯で木星が沈むまでで終わりとしました。通常動画は、雲の動きもこれまた一興ということですので、最後の金星が沈むまでです。今回の動画を含めてこれまで29本をYouTubeに投稿しておりますので、お暇な時にどうぞ。

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撮影終了後、湿度が上がってきたのか、どうも周囲の空気がモヤモヤしてきたように感じ、晴れが続く予報が出ていた田野畑に移動して、寒い中、気分だけでも暖かくなろうということで、さそり座・いて座などの「夏の星座」の星雲・星団を見てこの日はおしまいということに相成りました。


散光星雲:へび座のM16(わし星雲)といて座のM17(オメガ星雲)

ところで、だいぶ前のブログ「真冬の幽霊」に書いた、山中での老人救出の日に購入したグリーンジャンボ宝くじですが、23日が抽選日で、1枚がめでたく下3桁大当たりでした。20枚買っていましたので、ちょっとだけプラスです。やはり何かがありそうですので、また山中でも、浜辺でも、街中でも、困っていそうな人には積極的に声をかけ、援助・救助そして売り場へGO!