もうすぐ一年が経ちます。陸前高田市と田野畑村は、天文現象(月食など)の観測や撮影のために何度か訪れていますが、そのどちらについても、復旧・復興の進み方がどうにも遅い。きっと沿岸市町村、どこに行っても同じような状況があるのではないのか。被災地を離れると、ここ盛岡でさえも、年が明けてから急速に震災のことが忘却・風化の流れになってきているように感じて、危惧の念を抱きます。一年後の現状をこの目で見て、記録して、伝えていくことが必要ではないのか。
そこから、「星景で見る一年後の岩手県沿岸地域」の撮影を始めることとしました。沿岸12市町村の今を、3月か4月までかけて、ほんの一部の現実に過ぎなくても、記録していこうと考えています。各市町村につき、2景か4景、全部で30~40景の撮影になりそうです。


陸前高田市から
2日の月没は01:48(月齢9.8)ですので、00:00頃までの撮影です。その後は、いつもの星雲・星団・銀河、そして夜明け前のギャラッド彗星の観測と撮影。翌日も好天が続きそうですので、車中泊にて2日目を迎え、という段取り。
で、2日目の夜。大船渡に移動しての撮影。早い時間帯は快晴でしたが、21:00過ぎから雲が出始め、間もなく全天曇り空です。ここでも4カ所の撮影の予定でしたが、この夜は2景で終了。深夜になっても天気が回復しそうになく、一旦帰宅の予定で国道107号線へ。

大船渡市に移動
遠野まで来た、4日01:00過ぎ、空がどんどん晴れてきています。「これは!」と思い、大船渡に引き返して鷹生ダムの展望所。ギャラッド彗星を撮影して、前の晩からの移動を確認しました。一日での移動量がだいぶ大きくなってきていて、もうすぐ「周極星」(北極星の近くにあって一晩中見られる)になります。光度も6等台で、2本の尾が反対方向に延びた、独特の姿に見えています。

球状星団M92と接近しています
他に星団を2つほど撮影して終了。いつ寝たのか(寝ないのか?)も定かではなく、何となくふらふらしながらの帰宅。日々、体がいうことをきかなくなり、無理もできなくなってきています。こんなところで「年取ったなぁ」などと実感する私です。