石坂調教師 | エトワールのささやき

エトワールのささやき

エトワールは、自分自身が住む世界は、タロットカードでできていると思っています。タロットカード78枚のなかには、天も、地も、人も、木火土金水も、春夏秋冬も、東西南北も、色も、空も、存在します。この宇宙そのものです。

石坂正調教師は、日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属する調教師です。日本のGI級競走の最多勝利記録を保持するヴァーミリアン、三冠牝馬ジェンティルドンナほか、数々の活躍馬を管理しています。佐賀県出身。立命館大学経済学部卒です。


父は佐賀大学で英文学専攻の教授をしていました。学生時代から熱心な競馬ファンであり、立命館大学を卒業後に北海道へ移り、競走馬の牧場に就職します。以後アルバイト生活を送りました。1978年、致命的な骨折からの闘病を続けていた競走馬・テンポイント死亡の報に接して、突如「無性に牧場で働きたく」なり、競馬雑誌に掲載されていた優駿牧場(現・待兼牧場)の従業員募集に応募します。半年後、優駿牧場創立者の一名である中央競馬調教師・内藤繁春(滋賀県栗東トレーニングセンター所属)に誘われ、内藤の元で厩務員となりました。翌年調教助手資格を取得し、1982年には新規開業した同郷の橋口弘次郎厩舎へ移籍します。


19973月、通算12回目の受験で調教師免許を取得し、翌19983月、栗東トレーニングセンターに自身の厩舎を開業しました。


初年度から11勝と新人としては好成績を挙げました。


200010月、管理馬ダイタクヤマトがスプリンターズステークスで16頭立て16番人気という低評価を覆して優勝します。


2001年からは年間30勝前後を安定して記録するようになり、2006年には アロンダイトがジャパンカップダートを制して6年ぶりのGI制覇します。2007年にはヴァーミリアンとアストンマーチャンで5つのGI級競走を制しました。ヴァーミリアンは世界最高賞金競走のドバイワールドカップに2年連続で出走したほか、2009年にはJBCクラシックを制したことでGI勝利が8となり、JRA顕彰馬のシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトなどが保持したGI勝利数の日本記録を更新し、最終的には2010年に川崎記念を制して記録を9まで伸ばしました。


2011年には自己最高の年間44勝(JRA)を挙げて優秀調教師賞を初受賞しました。翌2012年にはジェンティルドンナで桜花賞を勝ちクラシック競走初勝利し、さらに同馬は優駿牝馬(オークス)、秋華賞を制して史上4頭目の牝馬三冠を達成し、石坂も史上11人目の牝馬三冠トレーナーとなりました。


最も好きな調教師の一人です。