メールマガジンは続けていたものの、このブログの更新をずっと怠っていました。
でも、今回あるきっかけで反省しましたので、掲載していなかったものをどんどん
載せていきます。一気に50回分くらい上げますので行間が詰まったままですが、
その点はご容赦ください。 2011年10月21日 黒崎
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◆【旅のものがたり】
株式会社いい旅ホームページ http://www.etours.jp
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2011年8月19日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
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【第98回】
たべものがたり編
「鍋の上の魚」
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あるところで、おばあさんが食事の支度をしていました。
小麦がよく取れる場所だったので、今日も麺を打って食べようと思っていました。
せっせと小麦を練って、切って茹でて食べようと思いましたが、いざ生地を
切ろうとした時に、包丁がないことに気づきました。
実は、他の民族に支配されてしまい、武器になりそうな刃物は全て取り上げ
られてしまっていたのです。
包丁は、家十軒に対して1本しか許されておらず、隣の家に渡したことをす
っかり忘れていました。
そこで、おじいさんが隣の家に包丁を借りにいきましたが、少し待って欲し
いと言われてしまいました。
お腹を空かせたおじいさんが家のまわりをぶらぶらしていると、薄い金属の
板が落ちているのに気づきました。
薄い板は少し曲がっていましたが、小麦の生地くらいなら切れそうです。
おじいさんがその板を持って帰ると、おばあさんもお腹が減っていたので、
板で生地を削ってみました。
板は曲がっていて、まな板の上では使いにくいため、おばあさんは生地を伸
ばさず丸めたまま、曲がった部分を使って削りました。
すると意外にも、とてもおいしい麺ができました。
曲がった刃で削られた麺は、細い部分と太い部分、薄い部分と厚い部分があ
って、豊かな食感が楽しめたのです。
この話を聞いて、まわりの家では同じように麺を削って鍋に入れるようにな
り、包丁がなくて困っていた人たちに広まって、その地方の名物となったそ
うです。
まな板で麺を切らず、空中で削って直接鍋に入れる、刀削麺(とうさくめん)。
中国を代表する小麦の産地、山西省(さんせいしょう)で生まれたこの麺は、
新たな食文化となり、今では他の地域でも食べられています。
作る様子を見るのも楽しく、慣れた作り手が削ると、麺が次々に空中を飛んで
鍋に入っていくといいます。
また、要は生地が切れれば良いので、竹の棒や箸などを用いることもありました。
麺が飛んで湯に入る様子が、魚がはねて水に入るようでもあり、また、麺の形
が魚のようにも見えることから、撥魚(ポーユイ)と呼ばれることもあるといいます。
鍋の上を飛ぶ魚を目にした際には、普通の麺とは違うという、豊かな食感を味わっ
てみてはいかがでしょうか。
▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ。↓
※中国の元朝(1271~1368)はモンゴル族が支配した王朝で、当時漢
民族はモンゴル族に支配されていました。
漢民族の反抗を防ぐために武器になる物は全部没収され、調理用の包丁も十戸
に一本と規制されていて、順番に使うことになっていたそうです。
※刀削麺は、ラーメンと同じようにスープに入れたり、あんや黒酢に絡めて食
べます。
日本国内の刀削麺はラーメンのようなスープを用いることが多いようですが、
現地ではトマトソースをかけたり、肉あんをかけて食べることが多いようです。
生地を同じ長さ、同じ太さに削って素早く鍋に入れるには、高い技術が必要と
されました。次第に技が磨かれ、時には頭の上で削る場合もあるそうです。
▼オマケの話
この時代、モンゴル帝国はユーラシア大陸の大部分、また、当時の世界の人口
の半数以上を支配下に置いたといいます。
西はトルコやシリア、南はアフガニスタン、チベット、ミャンマー、東は中国
と朝鮮半島までも征服し、中国にも独自の王朝を築いて大元(だいげん)と名
づけました。
中国は歴史上、王朝を漢字一文字で表していたため、後に元と称されたそうです。
▼これであなたも物知り博士?
「日本人の国民食ともいわれるラーメン。次のうち、”ラー”の部分の語源は?」
1.切る
2.削ぐ
3.伸ばす
答え: 伸ばす
中国語で、引き伸ばすことを拉(ラー)といいます。現在、通常のラーメンの
製法は、薄く延ばした生地を包丁や機械で切る、切麺(きりめん)ですが、本
来は手延べ麺のことを拉麺(ラーメン)というようです。
他にも説があるようですが、拉麺発祥の地も山西省ですので、包丁がなくて困
った別の人が、手で生地を伸ばしたのがもとかもしれませんね。
この説に立つと、ラーメンというのは料理名ではなく、麺そのものの種類であ
ると言えそうです。
▼編集後記
他のメールマガジンはほとんど読んでいないのですが、たまたま目にしたメー
ルマガジンに興味深いことが書いてありました。
「メールマガジンなのに、マガジンではないことが多い。」
というものです。
物を買いにいくと「メルマガ」の登録を勧められることが多く、メルマガ割引
なども多く見られますが、メールとして届く情報は読み物ではなく、単に商品
の紹介や割引、キャンペーン情報であることが多いという意見です(弘中勝氏
「ビジネス発想源」から)。
確かにそうですね。
私も先日コンタクトレンズを買った際に登録を勧められたので試しにしてみた
ら、届くのは割引情報ばかりなので読んでいません。
割引情報が悪いというわけではありませんが、「マガジンじゃないじゃん」と
いう意見はもっともです。
ちなみに弘中氏はそれが理由で、「メルマガ」と略さず、あえて毎回「メール
マガジン」と呼称しているそうです。
私も、無料とはいえマガジンというからには、まず読み物であるべきだと考え
ています。
お腹を抱えて笑い転げたり、思わず涙して人生を見つめなおすほどの内容では
なくても、少なくとも毎週届くのが嫌ではなく、何となく読んでしまう内容に
しようと思っています。
私の考えもついつい書いてしまいますし、会社のことも何となく伝わっていき
ます。
そのうちいい旅が得意な旅行サービスが、それを求める人と出会うきっかけに
なれば充分です。
もっとも、商品などの紹介はほとんどしないまま、開始から2年が過ぎようと
していますが..。
▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓
「不足が創意を促し、困窮が発明の母となる。」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
★次回 旅のものがたり
「天と地と」(仮)
それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!
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「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆 :黒崎 康弘
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