◆【旅のものがたり】
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2011年11月18日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
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【第112回】
「気難しい川」
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ある大きな川が、北から南に流れていました。
川はとても長く、いくつもの国を通って流れました。
おかげでいろいろな魚が取れ、たくさんの作物を育てることができました。
ところがこの川には、ちょっと気難しいところがありました。
人々は、たくさん魚が取れたり作物が実ったりすると、それを他の人に売る
ことを考えましたが、気難しい川は、あまりその手助けをしてくれません。
雨の多い時期には、水かさが増して流れが速すぎるため、船で物を運ぶのは
危険でした。
雨の少ない季節には、水かさが減って浅瀬が増えるため、やっぱり船で物を
運ぶのは危険でした。
まわりの国が協力して、川底の土砂を取り除いて浅瀬を減らそうとしました
が、川は意地になって土砂をため込んでしまい、うまくいきませんでした。
流れが徐々に遅くなる、中流から下流の国では多少はましでしたが、別の問
題もありました。
国土に海がなく、港を持たないある国では、川を使って海外へ物を運ぼうと
しました。
ところが、河口にはたくさんの滝が連なるため、船で海へ出ることも、川に
遡ることもできなかったのです。
気難しい川は、寄り添って暮らす人々には恩恵を与えましたが、それ以外の
人に恵みを分け与えることは、頑なに拒んだのでした。
海を持たない国、ラオスに寄り添うように流れる、メコン川。
河口の滝のせいで魚が遡上することもできないため、生物は固有の種が育ま
れ、人々は、気難しい一面はあっても豊かな恵みを与えてくれる大河に抱か
れて暮らしてきました。
ラオスの人々の穏やかな人柄や、独特の暮らしぶりは、こうした環境から生
まれたものかもしれません。
訪れた際には、母なるメコンに育まれた国と人を、ゆっくり楽しんでみては
いかがでしょうか。
▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓
メコン川は東南アジアを流れる河川で、チベット高原に源流を発し、中国の
雲南省を通り、ミャンマーとラオスの国境、タイとラオスの国境、カンボジ
アとベトナムを通って南シナ海に抜けます。
典型的な国際河川で、数多くの支流があり、延長は4023kmに及びます。
ラオスは、長くフランスの植民地であったことや、内戦や領土を巡っての紛
争があったため、他の国に比べて経済の発展が遅れました。
しかし、多くのアジアの国がしたように安い労働力を外国に売ることができ
ませんでした。
海がないので港を持たず、メコン川からも海へは出られないため、工場を作
っても製品の輸送に問題があったためでした。
▼オマケの話
メコンという名は、タイ語がもとになっているそうで、「メ」の部分が川を
表し、「コン」は偉大なという意味あいを持つそうです。そのため、単に
「メコン」とも称されます。
どうしても川をつけるなら、「コン川」が正しいということになりますね。
※魚の種類は1200を数え、鯉やナマズ、ドジョウといった魚が取れるそ
うです。
▼これであなたも物知り博士?
「次のうち、メコン川にいないものは?」
A.ワニ
B.イルカ
C.クジラ
答え:C.クジラ
メコンには、淡水に暮らすメコンイルカ、固有種のシャムワニがいますが、
さすがにクジラはいないようです。
メコンイルカはカワゴンドウ(河巨頭)とも呼ばれ、産まれた直後は1m、
体重10kg程度ですが、成長すると2~3m、130kg以上になるそ
うです。寿命は30年ほど。
シャムワニは体長3~4mほど。「シャム」がタイの旧名であるため、
「タイ産のワニ」といった意味の名前です。
▼編集後記
タイで、数ヶ月も続く大規模な洪水がありました。
主な原因になったのはチャオプラヤー川ですが、メコン川流域でも被害は
あったようです。
しかし、年に1度の氾濫がなければ、流域の土地は乾いて痩せてしまい、
作物を育てられなくなってしまうそうです。
人々は、そうした面も含めて、気難しい自然と付き合ってきたのかもしれ
ませんね。
▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓
「一見して気難しい相手でも、共に生きられる道がある。」
●最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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ければ直接こちらに届きます。
★次回 旅のものがたり
「新しい兵士」
それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!
(裏)先週は悪乗りして2回送ったら、間違って届いたと思われた方もいた
ようです。
でも心配して連絡をくれた方や、せっかくだから11時11分に読み始めま
した、という方もいて感謝です。
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「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘
訪問:いい旅社員
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