例によって、本日発行のメールマガジンからです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆【旅のものがたり】
株式会社いい旅ホームページ http://www.etours.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2011年11月25日号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
---------------------------------------------------------------------
【第113回】
「新しい兵士」
---------------------------------------------------------------------
昔、王様が治めたある国は、外国を相手に戦いを繰り返し、次々に領土を拡大
していました。
その力の源となったのは、王様直属の強い軍隊で、その中心となった、さらに
強力な部隊がありました。
当時の軍隊は、弓や槍、剣を中心に戦っていましたが、その部隊はいち早く銃
を取り入れ、組織的に活用して大きな戦果をあげました。
もとは奴隷を兵士にしていましたが、新しい徴兵制度がつくられて、最新の銃
器を備え、厳しい軍規で厳格に統制された部隊は、「新しい兵士」と呼ばれて
もてはやされました。
新しい兵士たちは、容姿、頭脳、能力ともに優れたものが選ばれる精鋭部隊で、
選抜から厳しい試練をくぐり抜け、花形部隊となって勇敢に戦いました。
妻を持つことは許されず、献身的に王様に仕える代わりに、高い俸給を受け、
税金を免れるなどの特権を与えられました。
ところが時が流れると、新しい兵士たちは、自分達を特別な存在と思い、次第
にわがままになっていきました。
厳しい決まりを守らなくなり、我が物顔で街を歩くようになり、そのうち政治
にまで口を出し、気に入らないことがあると、たびたび反乱を起こすようにな
ってしまいました。
しかし、かつて最新式の装備を誇った彼らも、次第に時代遅れとなりました。
そうした理由から、王様が別の部隊をつくると、怒った彼らによって王様はや
めさせられ、ついには殺されてしまいました。
その後の王様は少しずつ準備を進め、西洋式の最新装備を備えたさらに新しい
部隊で、「新しい兵士」の兵舎を攻撃して壊滅させ、制度を廃止してしまいま
した。
もとは歴史の立役者となり、最後には慢心と堕落によって滅んだ、「イェニチ
ェリ」。
イェニチェリとは、トルコ語で「新しい兵士」といった意味でした。
新しい兵士が、別の兵士の登場を嫌い、さらに新しい兵士によって滅ぼされて
しまったのは皮肉ですが、徹底した英才教育を受けた中からは、優秀な政治家
なども生まれ、国政に力を尽くしました。
もとは厳しい規律を持ち、王の忠実で強力な配下であったイェニチェリは、現
在は観光客向けにその姿を見せてくれることがあります。
トルコを訪れた時にうまく出会えたなら、こんな話を思い出してみてはいかが
でしょうか。
▼ハカセの..もうちょっと知りたい!
※トルコ語で、イェニは「新しい」、チェリは「兵隊」を意味し、カプクルと
呼ばれた、オスマン帝国の軍人の中でも中核となりました。
もとは奴隷から軍人にされたもので、後に奴隷以外からも徴兵されるようにな
りました。
デヴシルメと呼ばれた制度で、キリスト教徒から優秀な青少年を徴収し、イス
ラム教に改宗させて厳しい訓練と教育が施されました。
14世紀に発足し、オスマン帝国のコンスタンティノープル(現在のイスタン
ブール)の攻略に寄与し、その後も強力な軍隊として働きました。
▼オマケの話
※1793年、セリム3世が新式歩兵軍「ニザーム・ジェディード」をつくり
改革を試みると、イェニチェリの反対にあって殺されてしまいました。
その従兄弟のマフムト2世は、密かに西洋式軍団「ムハンマド常勝軍」を創立
し、イェニチェリの兵舎を攻撃して壊滅させました。
▼編集後記
先日、子供が風邪を引いたので家にいました。
天気がいいのに外に出られず暇だったので、以前スリランカフェスティバルで
買ったスパイスセットでカレーをつくってみました。
木の皮みたいなスパイスが口に残って改善の余地はあったものの、スパイシー
でおいしかったです。
作り方も簡単だし、会社にインド人スタッフがいる関係で、カレーとは切って
も切れない関係です。
スパイスの使いかたも聞けるし、またやってみようと思います。
▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓
「水なくしては、花咲かず 水多くして、花腐る」
●最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回のものがたりや、現地についてのご感想があればお寄せください。
アンケートフォーム↓(お名前の記載などは不要です)
https://ssl.alpha-mail.ne.jp/etours.jp/magagine.html
※上のフォームがうまくご利用いただけない方は、メールに返信していただ
ければ直接こちらに届きます。
★次回 旅のものがたり
「たくましき女帝」
それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘
訪問:いい旅社員
――――――――――――――――――――――――――――――――――
▽このメルマガの一部を許可無くそのままWeb上に転載することは、
著作権もあるのでNGですが、話のネタとして人に話すのはOKです。
その際にこのメルマガの存在を話すのはWELCOMEです。
また、メールを丸ごと転送していただく分には問題ありませんので、
ぜひご友人との交流などにお役立て下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(c)2009-2011 Japan e-tours Co.,Ltd All Right Reserved
★毎週金曜日発行
☆登録・変更・解除はいい旅のホームページから: http://www.etours.jp
※またはインターネットで いい旅 と検索してみて下さい。