雨が降ると普通、人は傘をさします。

ただの雨ならそれでいいのですが、世の中にはいろいろな雨が降ります。

不況という名の雨。

円高という名の雨。

洪水や震災という、大雨が降ることもあります。

そうした雨が降ると、会社の経営が脅かされ、社員の生活も脅かされます。

雨の日にさす、傘が必要です。

私は会社の代表者なので、会社用のいろんな傘を用意したいと思います。

皆で入れる大きな傘、カラフルで楽しげな傘、軽くて小さい便利な傘。

雨の日だって、楽しくできるはずです。

そのために今月は、来年の取り組みを決め、誤解のないよう数字で検証していきます。

当社は外国人スタッフが多いので、曖昧な合意は役に立ちません。
もちろん英語も使いますが、数字で決める方が間違いがないのです。


今日は雨がよく降っています。

ここ何ヶ月か私を雨から守ってくれた傘は、先日風にあおられて骨が折れてしまいました。

それでも使っていたのですが、また1本折れてしまったので、そろそろお別れしようと思います。

今日までありがとう。

確か1000円くらいの、軽くて便利な傘でした。


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◆【旅のものがたり】
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2011年12月2日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。

題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。

それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。

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【第114回】

            「たくましき女帝」


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昔、サーカスで働いていた男に女の子が生まれました。

女の子は、芸はあまり得意ではなかったものの、頭の回転が速くてユーモアが
あり、見た目もかわいかったので、サーカスに人気者となりました。


そのうち女優となりましたが、サーカスでは人気者だったとはいえ生活
は楽では

なく、どんな仕事でもこなして、たくましく生きていました。


成長した彼女は、そろそろ女優業から足を洗おうと思い、身分のしっかりした男

性と結婚して、一緒に遠くの国へ行きました。


ところがケンカをして、そのまま外国で放り出されてしまいます。


普通なら、女性一人で異国に放り出されて悲嘆にくれるところですが、彼女は
機転と度胸を武器に、踊り子などの仕事をしながら、たくましくも祖国に帰っ
てきました。


そしてまた暮らしのために踊り子をしているところに、運命の時が訪れます。


後にその国の王様となる、ある男性との出会ったのです。


彼女にすっかりほれ込んだ男性は、法律を変えてまで結婚し、ついに彼女を正
式に妻に迎えます。


男性が王様になると、彼女は女王になりました。


貧しい身分から一気に頂点に上り詰めた彼女は、贅沢三昧もしましたが、良い
こともたくさん行いました。

比較的低い身分の出身であった王様は、寝る間を惜しんで働き、彼女の
知性

や機転にもほれ込んでいたので、度々相談を持ちかけました。


尽きた王様は、船に乗って逃げることを考えました。


しかし彼女が一喝します。


「陛下にはお金もあり、目の前は海で船もあります。

ですが、王の座を追われて生きることに何の意味があるでしょう。位を捨てて
生きながらえるより、王の衣をまとって栄誉ある死を選ぶべきです。」


この言葉で我に返った王様は、軍を指揮して暴徒を鎮圧し、内政の建て直しを
強力に進めます。


後に「ニカの反乱」と呼ばれるこの反乱の際に、重要な大聖堂が焼かれてしま
いましたが、王様は大量の職人を投入し、わずか5年ほどで再建したのでした。


トルコの大都市、イスタンブールに残る大聖堂、アヤ・ソフィア。


ビザンティン帝国の皇帝ユスティニアヌス1世が、「過去にも未来にもない新
しい聖堂を」という願いを込めて再建した、奇跡の建築物です。


たくましき女帝の名は、テオドラと言いました。


賢さと機転、美しさと度胸を兼ね備えた、テオドラの存在がなければ、この壮
麗な大聖堂は今の世になかったことでしょう。


トルコを訪れ、アヤ・ソフィアを目にした時は、こんな話を思い出してみては
いかがでしょうか。



▼ハカセの..もうちょっと知りたい!

※テオドラ(500頃-548年6月28日)は、一度結婚してリビアまで一緒に

行きますが離縁され、アレクサンドリアなどを経由して祖国コンスタンテゥノ

ポリス(現在のイスタンブール)まで戻ります。

※ユスティニアヌスとテオドラの結婚には、議員と踊り子の結婚を禁じた法律
が障壁となりましたが、ユスティニアヌスは当時の皇帝に働きかけ、「以前に
身をやつしていた不幸な女性たちにも『栄光ある悔悟』が許される」という、
まさにテオドラのための法律をつくり、彼女を妻に迎えます。

※523年に起こった「ニカの反乱」では、聖ソフィア教会が焼け落ち、宮殿の

門にも火が放たれました。

ユスティニアヌスは民衆に頭を下げますが、それでも怒りは収まりません。

逃げようとしたユスティニアヌスに、覚悟を決めて徹底的に戦うことを求めた

のはテオドラでした。



▼オマケの話

※皇后となったテオドラは、睡眠を削って激務に明け暮れる夫を尻目に、たい
へん優雅に暮らしたそうです。

一方で彼女は、不幸な女性の救済に尽力しました。

私費を投じて、貧しい女性たちの借金を肩代わりして売春宿を一掃し、修道院
で更正の手助けをしたり、貧しい人のための病院をつくりました。



▼これであなたも物知り博士?

「権力の頂点に登りつめたテオドラは、大変豪勢に暮らしました。例えば旅行
に行く時に、何人ほどのお供を連れて行ったでしょう。」

A.10人ほど
B.100人ほど
C.1000人以上










答え:C.1000人以上

いくつもの離宮を作らせて、ゆっくり入浴してお肌を保護し、色とりどりの
料理を食べてたっぷり睡眠を取り、何と4000人ものお供を連れて温泉旅
行に出かけたりしていたそうです。


▼編集後記

12月に入って急に寒くなりました。マイコプラズマなるものも流行っているそうです。

テオドラのようにはいきませんが、せめて睡眠くらいはしっかりとりましょう。





▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓

「何も持たなかった。だからこそ持つ、たくましき覚悟。」



●最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今回のものがたりや、現地についてのご感想があればお寄せください。


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★次回 旅のものがたり

「千里を駆ける」(仮)


それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!

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「旅のものがたり」  

発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘
訪問:いい旅社員


最後のローマ皇帝 大帝ユスティニアヌスと皇妃テオドラ/野中 恵子

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常に人生をギリギリの線で生き抜いてきた彼女には、王族の人々にはない機転
と度胸、たくましさがあったのです。

もともと勝気な彼女なので、頼りにされると悪い気がせず、次第に政治にも口
出しするようになったようです。



中でも、王様が最大の危機を迎えた時に、彼女が果たした役割は大きなもので
した。


増税などによる不満を爆発させた民衆が、暴徒となって王宮に押し寄せ、万策

例によって、本日発行のメールマガジンからです。



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2011年11月25日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。

題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。

それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。

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【第113回】

            「新しい兵士」


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昔、王様が治めたある国は、外国を相手に戦いを繰り返し、次々に領土を拡大
していました。


その力の源となったのは、王様直属の強い軍隊で、その中心となった、さらに
強力な部隊がありました。


当時の軍隊は、弓や槍、剣を中心に戦っていましたが、その部隊はいち早く銃
を取り入れ、組織的に活用して大きな戦果をあげました。


もとは奴隷を兵士にしていましたが、新しい徴兵制度がつくられて、最新の銃
器を備え、厳しい軍規で厳格に統制された部隊は、「新しい兵士」と呼ばれて
もてはやされました。


新しい兵士たちは、容姿、頭脳、能力ともに優れたものが選ばれる精鋭部隊で、
選抜から厳しい試練をくぐり抜け、花形部隊となって勇敢に戦いました。


妻を持つことは許されず、献身的に王様に仕える代わりに、高い俸給を受け、
税金を免れるなどの特権を与えられました。


ところが時が流れると、新しい兵士たちは、自分達を特別な存在と思い、次第
にわがままになっていきました。


厳しい決まりを守らなくなり、我が物顔で街を歩くようになり、そのうち政治
にまで口を出し、気に入らないことがあると、たびたび反乱を起こすようにな
ってしまいました。


しかし、かつて最新式の装備を誇った彼らも、次第に時代遅れとなりました。


そうした理由から、王様が別の部隊をつくると、怒った彼らによって王様はや
めさせられ、ついには殺されてしまいました。


その後の王様は少しずつ準備を進め、西洋式の最新装備を備えたさらに新しい
部隊で、「新しい兵士」の兵舎を攻撃して壊滅させ、制度を廃止してしまいま
した。


もとは歴史の立役者となり、最後には慢心と堕落によって滅んだ、「イェニチ
ェリ」。


イェニチェリとは、トルコ語で「新しい兵士」といった意味でした。


新しい兵士が、別の兵士の登場を嫌い、さらに新しい兵士によって滅ぼされて
しまったのは皮肉ですが、徹底した英才教育を受けた中からは、優秀な政治家
なども生まれ、国政に力を尽くしました。


もとは厳しい規律を持ち、王の忠実で強力な配下であったイェニチェリは、現
在は観光客向けにその姿を見せてくれることがあります。

トルコを訪れた時にうまく出会えたなら、こんな話を思い出してみてはいかが
でしょうか。


▼ハカセの..もうちょっと知りたい!

※トルコ語で、イェニは「新しい」、チェリは「兵隊」を意味し、カプクルと
呼ばれた、オスマン帝国の軍人の中でも中核となりました。

もとは奴隷から軍人にされたもので、後に奴隷以外からも徴兵されるようにな
りました。

デヴシルメと呼ばれた制度で、キリスト教徒から優秀な青少年を徴収し、イス
ラム教に改宗させて厳しい訓練と教育が施されました。

14世紀に発足し、オスマン帝国のコンスタンティノープル(現在のイスタン
ブール)の攻略に寄与し、その後も強力な軍隊として働きました。


▼オマケの話

※1793年、セリム3世が新式歩兵軍「ニザーム・ジェディード」をつくり
改革を試みると、イェニチェリの反対にあって殺されてしまいました。

その従兄弟のマフムト2世は、密かに西洋式軍団「ムハンマド常勝軍」を創立
し、イェニチェリの兵舎を攻撃して壊滅させました。


▼編集後記

先日、子供が風邪を引いたので家にいました。

天気がいいのに外に出られず暇だったので、以前スリランカフェスティバルで
買ったスパイスセットでカレーをつくってみました。

木の皮みたいなスパイスが口に残って改善の余地はあったものの、スパイシー
でおいしかったです。

作り方も簡単だし、会社にインド人スタッフがいる関係で、カレーとは切って
も切れない関係です。

スパイスの使いかたも聞けるし、またやってみようと思います。


▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓

「水なくしては、花咲かず 水多くして、花腐る」


●最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今回のものがたりや、現地についてのご感想があればお寄せください。


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「たくましき女帝」


それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!


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執筆:黒崎 康弘
訪問:いい旅社員
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