朝陽に浮かぶ益田支区
撮影日:1974年11月3日
炭台の脇で長門区のD51581が煙を燻らせて佇んでいます。
益田駅ホーム上に架かるテルハや
複雑な線路配置が未だ鉄道が繁栄している事を物語っています。
逆光に浮かび上がる線路が綺麗な幾何学模様を造っていました。
益田駅のホームには上りの《だいせん1号》と山口線の気動車が発車を待っています。
逆光が長工式集煙装置の特異な形状を強調しています。
津和野から長門に転配されたD51は全機広島工場で作られた長工式集煙装置を付けたままであったのに、関西方面から長門区に転配された鷹取式の集煙装置を付けたD51の集煙装置はことごとく撤去されたところに西日本にあって山口線のD51だけ長工式集煙装置を装備していた訳がありそうです。
ターンテーブル脇にはプレートを外されたC57156の姿がありました。
同機は益田駅裏の「あけぼの西公園」に保存されていますが、今のように惨めな姿で保存されているのなら一層この時に解体されたほうが機関車にとっては幸せだったように感じます。
朝陽に照らされ幻想的な光景を造っていた益田支区
現役蒸機も最晩年の頃で山口線は既に無煙化されていたので、益田支区には数両のDD51も確認できます。
最後まで御覧戴いて ありがとうございました。