母語は、「聞いてから、わざと1秒後にわかる」ことなどできません。
神経反射というシステム上、自動化されているからです。
しかし「話してすぐ0秒でわかる」も、母語にしては遅すぎるのです。
みなさん、よく観察してください。
「0秒でわかる」ということは「相手が話し終わるまでわからない」ということです。母語の会話は、そんなに鈍くないです。
実際には、話し終わる前にすでにわかってしまうでしょう?
例えば、全行程10だとすると、5くらいまで話したところであとは聞かなくてもわかるはずです。
これは、母語で音声を聞く時には頭の中が動画になっていて、話しているその先を予想してその動画を流してくれるからです。
たとえ外れてもすぐに修正動画を流すので、どのみち相手が話し終わるよりもわかるほうが速いのです。
よく話をする間柄ほどこの機能は強く働くので、実際には1回しか聞いてなくてもすでに何度も聞いた気になるでしょう?
なので、母語ファイルは「マイナス数秒の世界」。
これは、母語が「絵と音で」作られるファイルだからです。
字を書き出して翻訳文を並べた単語帳を丸暗記しても、この機能は身に付きません。
しかし母語と同原理の訓練を繰り返すことで、次第に思い出してきます。
これが「覚えるのではなく目覚める」という機能の一部です。
ほんの一部ですが、ここが目覚めると自分でもびっくりな進化を遂げます。
*0秒でわかっても、母語では遅すぎ。母語は、その先の展開を動画で流してくれる。
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