前回の「叫」の、その後の発展を見てみましょう。
麻婆豆腐を注文して、なかなか来ない時。
ウェイトレスさんに、聞く言葉です。
「我叫的麻婆豆腐、好了嗎?」
「的」も「好」も「了」も、どこでもかなり最初に習う内容です。
「我的名字」「你好」「謝了」など。
とっても、簡単です。
でも、これを日本語で言うとすると
「私が注文した麻婆豆腐、できたかしら?」
「私が頼んだ麻婆豆腐、まだでしょうか?」
のような句が出てきます。
そして、先に日本語で考えてしまったら
「『できた』って、中国語で何?」
「『まだ』って、中国語で何?」
「『頼んだ』って中国語で何?」
となって、結局言えないです。
他にもこの「好了嗎?」を使って、簡単な応用ができます。
例えば、夫婦が家を出る時に
夫「我好了~、你好了嗎?」
妻「我也好了!」
みたいな使い方もできます。
でももし、
「俺は準備できたぞ、お前はまだか?」
「私も準備できたわよ」
みたいに先に日本語で考えたら、「習ってないから言えない」となります。
あるいは、同じ「你好了嗎?」を、病欠していた人が会社や学校に出てきた時に使うこともできます。
これも「あなた、具合はどう?」と先に日本語で考えてしまったら、出ません。
このように「好」という単語ひとつでも日本語とは感覚・使用範囲が異なるので、いちいち日本語で覚えることは逆に遠回りです。
しかし、最初から中国語のみで考えれば、別に難しくはない言い方なのです。
この程度の言い方は、スクールでは2~3回程度の授業ですぐやります。
普通は単語をやり文型をやり、日本語に翻訳して理解してから暗記しますが、そんな必要は全くありません。
原初イメージ図から、二歩程度の距離で言える内容です。
中国語ビルは、最初から中国語の建材で構築すればいいのです。
次の例を見てみましょう。
言語における単語などの派生用法は、生物学でよく見る系統図のように「意味」とか「定義」からではなく「イメージ」から進化発展させます。
「叫」は誰かに何かを頼む、あるいは命令する時にも使います。
図は、こんな。原義図から派生したイメージです。
例文:「我叫你打掃」
あるいは、同じ文型でこんな表現も。
社長命令なら人を入れ替えて「老闆叫我打掃」など、色々言えます。
この句も、語気次第で
「社長に掃除頼まれた」(上の図)
程度のものから
「社長は、この私に掃除をしろっていうの?(泣)」(下の図)
くらいまで、言い分けることができます。
↑この句をもし最初に日本語で考えたら、絶対出てきません。
しかし、最初の「原初イメージ」から発展して練習すれば、応用も同じイメージの延長で、変化を加えて使うことができるのです。
その変化のルートをたどることは、その言語を作った世界観をも体験していくことになります。
日本語を基準として外語を見ていたら、いつまでたっても日本語主観の世界観に支配され、似非リンガルにしかなれません。
*「お友達紹介キャンペーン」実施中。
ご紹介の流れ:
お友達にメールでお問い合わせいただく→まずは無料体験コースにお申込み→入会お1人に付き紹介料¥5000を差し上げます。
迷ったら、とりあえずやってみてください。
セールス・勧誘の類は一切致しません。
問い合わせメール:etootode@gmail.com
*注:当スクールは会話特化型で筆記試験・検定試験には直接対応せず「外語脳」を習得したい方向けです。
ホームページ「お知らせ」参照
口コミで好評の当教室は、習い事にもおすすめです。出張対応も可能な中国語教室! (asobu-tyugokugo.com)