中国語に「鶏同鴨講」という言葉があります。
つまり、鶏と鴨が話をする=全く通じない ということです。
この二人が話を通じるには、どちらかが波長を合わせればいいのです。
ラジオをチューニングするように。
すると、電波を拾って音が出てきます。
同じように、中国語を聞きとりたかったら、あなたの波長を中国語にチューニングして同調すればよいのです。
すると「聞きたくない話でも耳に入ってきたら自動的にわかってしまう」日本語のように聞こえ始めるのです。
愛犬は日本に来たばかりの頃、日本語を聞くとピンと耳をそばだてていました。
波長が違うことを、体で感じていたのでしょう。
知ってる単語やフレーズに合わせてわかろうとする...は、ちがいます。
それは、相手の波長を日本語の波長に変換する方式。
この方式では転換時間がかかるうえに、最終的には日本語が聞いてわかってるだけです。この方法はいくらやっても「耳に入ったら自動的にわかってしまう」にはなりません。
以前流行った「聞き流し」は、この効果を狙ったものですが、後ろに日本語訳が出てくるのでぶち壊しです。
それに、聞いてるだけでは聴解力は上がりません。
最良のチューニング方法は、いつも言っている「同じ音を出す」ことをし続けることです。その精度が上がるにつれ、聴解力は勝手に上がっていきます。
インプットは、他人が作った料理を食べるのと一緒。
簡単なので、こっちをやっても効果が薄いです。
アウトプットは、自分で料理を作るのです。