以前からのまとめ。
幼児は、文字を知らないため
「音声」+「画像」のファイルを脳内に構築します。
これを私は「言語の核ファイル」と呼びます。
「核ファイル」は、0秒起動する非常に優秀なファイル形式です。
その構築には、理解力も文字も不要です。
幼児がこれを得るためにすることは
①音を真似する
②使い方を真似する
これだけだからです。
でも幼児には、その後の続きがあります。
それは「学校に入る」こと。
そこで、
③文字を習う
④意味を習う
と言う段階に入ります。
まず、③文字を習う で発音の矯正や記録をすることを学びます。
または、朗読などの強化練習も行ないます。
そして④意味を習う で言葉をより深く理解します。
母語は、この①~④の段階で完成します。
「核ファイル」で終わりではありません。
問題は、建設にもそれを作る道具にも、順番があるということなのです。
日本語で例を挙げます。
「うだつが上がらない」は、多くの人が知ってるし使います。
しかし「うだつって何?」と聞かれると、多くの人が知りません。
うだつってこんなもので、これを高く建てることは財力の象徴だったそうです。
よく「意味も知らずに使って」と叱責しますが、発達過程は①②③④なので、①音を真似して②使い方を真似した 段階で止まってるだけで、別に間違いはありません。その後、漢字や意味を知るのが正常な発達順序だからです。
図で見てみましょう。
*画像はクリックで拡大します
私は、①②を「核ファイル」、③④を「教養ファイル」と呼んでいます。
主に①②は家庭とか幼稚園の友達とかで形成されます。
そして③④は学校に入って教育を受けて形成されます。
「核ファイル」の基礎がなければ、その上に「教養ファイル」を積み重ねることはできません。それらは基礎的会話の上に作られるものだからです。
だから、会話ができる年齢になってから学校に入るのです。
ところが現行の外語教育では、なんと「核ファイル」の基礎がない人たちにいきなり「教養ファイル」から教えているのです。
練習内容で言えば、①②を飛ばしていきなり③④から入るわけです。
すると理解の下地となる基盤がないため、
日本語の基礎ファイル(核ファイル)の上に外語の教養ファイルを無理やり乗せる
という設計上のミスが生じます。
これが「理解しているはずなのに使えない」と言う現象の正体。
外語も、母語と同じように「核ファイル」から着手するのが正しい建設の順序です。
「核ファイル」ができた後は、文字を使って意味を説明して、教養を深めていくのです。「核ファイル」ができた後なら、現行の外語教育は別に間違っていません。
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