前回までで、理解力のない乳幼児が覚える方法は
①音を真似する
②使い方を真似する
しかないと言いました。
その過程と原理を、わかりやすく日本語を例にして詳しく述べます。
まず、下の絵のような状況があったとして「さかな」という発音を教えたとします。
赤ちゃんはまず ①音を真似 します。
しかし、大人と違うのは「この泳いでいる生物の名称を『さかな』と言う。」などと理解して暗記しているわけではありません。
あくまで音を真似してるだけで、意味を理解しているわけではないのです。
ここにはたくさんの動植物・色・物・形状・動詞・形容詞などがあり、そのどれを指して言っているかは不明確だからです。
なので、最初の接触では「まず音を覚えるだけ」です。
この段階では「理解して言っているかどうか」は重要ではありません。
しかし、例えば食事の時に再びこの発音が出てきたとします。
するとまた「さかな」という発音がくりかえされます。
こうした体験を重ねて、徐々に「さかな」という発音が示す範囲の輪郭がわかってくるのです。
つまり、自然な外語学習の方法とは、いつも言っている
①音を真似する ②使い方を真似する
この順番と方法が極意なのです。
しかし大人は「なんだかわけのわからない単語を、発音だけ真似するなんでイヤだ」と感じて音声練習もろくにせず、翻訳だのなんだので理論を知りたがります。
実はそこですでに、乳幼児に負けているのです。
片方は、すでに音真似をして「道具を手に入れた」。
もう片方は「道具は手に入れておらず知識のみ手に入れた」。
しかも特に動詞や形容詞は、言語ごとにニュアンスや使用範囲が違うのです(名詞でも、例えば縁起のいい数字や悪い数字など、同じではありません)。
それが本当に体感できるのは自分で完全に使えるようになった後なのです。
最初に日本語で聞いて納得しても、それは本来のニュアンスではなく日本語に変換されたものです。
こうして「発音も悪くニュアンスも日本語」の外語ができてしまいます。
これらは、年齢のせいでも努力が足りないせいでもありません。
こんなやり方を使うなら、どんな年齢でもどんなに努力しても結果は同じ。
極意の方法はこの上ないほど簡単なのに、すでにかなり遠ざかっています。
しかし、やり方と順番を直せば同じ人でも全く違う結果になります。
最初に音を覚えていれば、その音が使われる状況はあなたの前に何度も現れるからです。
しかし、翻訳で暗記したものは音声入力自体が弱く母語が先に来るので、例え目の前で誰かがその発音を言ったとしても、気づかない場合のほうが多いのです。
①音を覚える とすぐに ②使い方を真似する の段階に行けます。
だから、もし誰かが私にドイツ語が分からないと思って私の前でしゃべり続けたら、
私は音から覚えて使い方を真似して、しまいには何を言ってるか全部わかってしまいます。当然、母語と同じ0秒で。そこには、誰かの解説も翻訳も必要ありません。
不思議なようだけど、赤ちゃんはみなこれなのです。
私はそのファイルの作り方を知っているから、できるのです。
しかし「先に理解を求める大人の常識」は「乳幼児の頃には当たり前にできたこと」を実行できなくするのです。言語が理解であるなら、赤ちゃんが習得できる現象に説明がつきません。
今日のまとめ。
①音を先に覚える(音を真似する)。
②音を覚えておけば、使用状況が目の前に現れるのでどんな時に使うのかを少しずつ体得できる(使い方を真似する)。
→この繰り返しで、母語と同じファイル形式の「外語脳」を習得できるのです。
*今日は、理解力がないはずの乳幼児が大人からの情報提供だけで言語を習得してしまう原理の中で、一番簡単で基礎となる部分を解説しました。
赤ちゃんがする「たった2つのこと」はまだまだ先があり、さらに深い理由があります。
私はそれを知った時、とても感動しました。
どうぞ、続きをお楽しみに。
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参考:
「絵と音で、遊ぶ中国語。」ホームページ
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「ナンバーシステム・カンフー」ホームページ
ナンバーシステムカンフー | 遊ぶように学ぶ新しいカンフー教室 (kungfu-ex.com)
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