以前「単語の覚えすぎは、有害。」という文を発表しました。
では「いつどの時期に増やせばいいのか？」の正解を言います。
まず「母語を封印する方法。」で発表した図を参照してください。
これを見ながら、復習しましょう。
まず母語の神経回路Aはとても太くて短く、それを通っていきつく資料庫も、とても大きいです。なので、思ってからすぐにいろいろな情報が取り出せます。
反対に勉強し始めたばかりの外語は、神経回路も細く長く、資料庫もまだ小さいです。
当然、母語ほど会話も思うとおりに行きません。
そこで多くの人は「あるまちがい」を犯します。
「そうだ！母語と比べて、単語の数が少ないんだ。だから、たくさん覚えればいいんだ！」
そうして、無理にたくさん覚えます。
すると、どうなるでしょう？
神経回路は細いまま、資料庫だけ大きくなるのです。
言語の会話とは、神経反射です。
なので、神経回路が細いまま資料庫を大きくしても、神経動力が不足してしまうのです。「読み書き」は「理解」でできるので神経動力は不要です。だから、動力不足の問題は起こらないのです。全然しゃべれない人でも長文が書けるのはこの理由によります。
しかし会話は神経反射という動力で動くので、神経が細ければ動かないのです。
それは、細い電線につないだ大きな冷蔵庫のようなもの。
こんな大きな冷蔵庫に、こんなに細く長い電線。
これではまともに動かないこと、わかりますよね。
でも目に見えないだけで、多くの人はこれと同じことを脳内でやっているのです。
この冷蔵庫が動かない原因は、なんですか？
さらに冷蔵庫を大きくしたら、どうなりますか？
そう、あなたが喋れない原因は冷蔵庫が小さいからではないんです。電線が細すぎるからなのです。
では、やることはなんでしょう？
電線を強化すること、つまり神経回路を太く短く鍛えることです。
神経は、一気に太く短くなりません。何度も反復することで、少しづつ太く短く育つのです。
多くの人は理系の頭の使い方で「理解した内容の反復は無駄」と考え、たいして反復練習もせずに新しいことを知りたがります。
そうして、これが喋れなくなる原因ということに気づかずに「外語難民」になってゆくのです。
その人たちは、まさか「知ってる内容を何度も練習する」がこの迷路の抜け道だなんて、考えもしません。
こうして、自己流でさらなる迷宮に嵌り込むのです。
でも、答えは簡単。
「イチローや大谷翔平が毎日素振りやキャッチボールをするのはなぜ？」
それを考えれば、無駄ではないとわかるはずです。
①まず神経回路を太く短く鍛え、②それに合わせて資料庫を少しずつ大きくしていくのが正解です。
これは生理的成長なので、無理をしても育ちません。
スポーツとか楽器演奏と同じく、基礎からじっくり固めます。
今日の話は、ここまで。
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・今までのはなんだったんだ
参考：
「絵と音で、遊ぶ中国語。」ホームページ
"「想像力」で、楽しく作れるバイリンガル脳！「絵と音で、遊ぶ中国語。」 出張対応も可能です！口コミで人気の中国語教室で、新たな習い事を始めませんか？" (asobu-tyugokugo.com)
「ナンバーシステム・カンフー」ホームページ
ナンバーシステムカンフー | 遊ぶように学ぶ新しいカンフー教室 (kungfu-ex.com)
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