多くの人は、「まず相手の言うことをしっかり理解してから、正しい答えを考える」ということが「会話において大切なこと」と認識してます。
なので必然的に「まず聴解力を鍛えよう」という発想になります。
結果、どうなるんでしょう?
その聴解力を鍛えるために多くの時間とお金と精神力を費やし、それを得たところで、聞いて黙ったまま。答えを考えるという次の段階にまで行けていません。
ようやくそれも練習したところで
・まず聞いてから日本語の意味を考える→
・次に答えを日本語で考える→
・単語を思い出しながら文法でつなげて外語の文を作る
という、膨大な時間がかかります。こんな面倒な階梯、会話で使えますか?
たとえ必死の努力で使えるまでに至ったとしても、日本語で聞き日本語で考えた答えが、ネイティブと同じわけありません。しかも、貴重な時間をこんなことに使ってしまったら、発音だっていいわけがないのです。
・反応が遅い
・文が不自然
・発音が悪い
そんな自分に失望し、さらなる努力で知識を増やそうとする...前回言ったとおり、この方向ではいくら努力してもネイティブからは評価されません。
努力の結果、こうして迷子になり「外語難民」になってしまうわけです。
では、いったいどうすればいいのか?
前回までの話を、思い出してください。
「赤ちゃんがすること」を、すればいいのです。
①音を真似する ②使い方を真似する これだけです。
外語難民がするような煩雑なやり方は、一切ありません。
「でも赤ちゃんだって、最初は聞くでしょ?」
と思ったあなた、それは大きな間違いです。
赤ちゃんは、理解するために聞いているのではないのです。
自分がその音を出すために聞いているのです。
もし理解が目的で聞いているのだとしたら、矛盾します。
赤ちゃんは、理解力がないからです。
これを見てください。
これを見て「さかな」と言ったとして、いったいどれが魚なのか?そもそもそれは何を指して言っているのか?それがわかるはずないんです。
この画面だけでも、多くの名詞・形容詞・動詞があふれているからです。
では「いつ、どうしてわかるのか?」それは、次回以降に詳しく解説しましょう。
今日は「聴解力の練習は不要」の巻です。
要点を、もう一度言います。
赤ちゃんは、「聞くために聞いている」のではなく「自分が話すために聞いている」のです。もし赤ちゃんの目的が聞いて理解することなら、いつまでたってもただ黙って聞いているだけのはずです。ところが実際には指示しなくても、ついて読んで発音を習得します。
そもそも、立場的に「相手の言うことを理解する」能力よりも「自分の思っていることを相手に伝える」能力を得ることのほうが先決です。
赤ちゃんは、一人では生きていけないからです。
「赤ちゃんがしないことはしなくていい」と前回言いました。
最初に、聞くことを練習する必要はありません。
まず、「話そうとすることから」すべてが始まります。
話すほうが、聞くことより難しいのです。
自分で話せるようになった内容なら、誰が話したって聞けるのです。
今日のまとめ。
前回言った「音を真似する」ことがいかに重要か、よくわかるでしょう?
それは、聴解力をも包括してるんです。
補足。
基本は「話せることは聞けるから聴解力練習は不要」ですが、聴解にも要領と効果的な練習法があります。
それは「知らない単語や初めて聞く単語をその場で吸収する方法」を訓練する時に必要となります。
上級段階のテクニックなのでここでは述べませんが、赤ちゃんの時には誰でも使っていた簡単な方法だし、当スクールでは必須科目です。
翻訳の発想では絶対不可能ですが、「知らない単語を吸収する」能力がなかったら、母語は身に付きません。
赤ちゃんの時に母語を習得した方法と順番を正確に踏襲することで「外語フォルダー」の中に「外語ファイル」がある「外語脳」ができるのです。
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