前回、「同じ発音ばかり練習するよりも新しい言葉を覚えたほうが効率的」と考える理数系的な発想は、間違いだと言いました。
今回は、その多くの理由の中から、初歩的な一つを言います。
もし、日本に来た外国人がこんな日本語をしゃべったとします。
Aさん(たどたどしい言葉つきで)
「ワタシハ ニホンノブンカニ ドウケイヲ イダイテ オリマス。ダカラ ケンキュウノタメ ライニチシマシタ。」
Bさん(日本人のように自然に、しかも気持ちをこめて)
「私、日本のアニメ大好きです!だから、日本に来ました。」
あなたが、上手だと思うのは、どっち?
当然、Bさんですよね。それが、ネイティブの感覚。
Aさんは、知識が豊富でたくさんの難しい単語を使っています。
でもそれって、上手だと思いますか?
「たくさん勉強してるみたいだけど、ヘタだよね~!」
それが本音で、お世辞で「お上手ですね」って褒めるだけです。
Bさんは、たいして単語を知りません。しかし、日本人のように上手な発音としゃべりかたで、自然に話します。
ネイティブが「上手認定」をするのは、こっちのタイプなんです。
前回例を挙げた演奏で言えば、曲数は少なくてもとっても情感を込めて演奏できる人と、たくさんの曲は弾けるけどどれも人の心を打たない演奏しかできない人では、どちらが上手だと思うでしょうか?
曲数が多いから上手認定なんて、されないですよね?
語学も、同じことなんです。
ほんの少しの単語しか知らなくても音をきちんとマネしてしゃべれれば「始めたばかりなのに、どうしてそんなに上手なの?」と驚かれます。
アメリカの5歳児と、日本の高校二年生はどちらが英語が上手ですか?
キャリアは、同じ5年です。
どちらのほうが、知ってる単語が多いですか?
圧倒的に、日本の高校生ですよね。
つまり「知ってる情報量は、相手の上手下手認定に無関係」です。
知識を増やすために貴重な練習時間を使うことこそ、無駄な学習法です。
練習の基礎は「同じ音を出せるように練習すること」これなのです。
これにたっぷり時間をかけてこそ、ネイティブから上手認定されるわけです。
「同じ音を出す」ことの重要性はまだたくさんありますが、今日はこれだけ。
復習。
上手にならない人がすること。
・使いこなせない単語をたくさん覚える。
上手にならない人がしないこと。
・音真似、反復練習をしない。
反対に、
赤ちゃんがすること。
・音を真似する。
赤ちゃんがしないこと。
・理解して単語をたくさん覚える。
これに準じていれば、上達するわけです。
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