こんにちは、
絵本専門士のふじむらゆきこです
8月の絵本探検部えとことば
「大人もうなる!科学絵本の世界」
というテーマで開催しました📖
「絵本」というと
物語を思い浮かべる方が
多いと思いますが、
日常にある不思議を
子ども目線でわかりやすく伝える
科学絵本、知識絵本も
ぜひ読みたいもの🔍
会では
日本での科学絵本の第一人者
かこさとしさんの言葉とともに、
大人が読んでもへぇ~!と
好奇心を刺激される絵本を読み、
そこから話題が広がる
楽しい放談タイムになりました!
ご参加の皆さんが持ち寄った絵本を
一部ご紹介しますね!
「かみなり」
妹尾堅一郎 監修
ポプラ社/2022年
雷写真コンテストの入賞作品で
構成された絵本。
一瞬を切り取った写真の美しさ!
火山の噴火で起こる火山雷、
地上から空に向かう雷など
初めて知るものも。
外出先で雷が発生したら
どうする?なんて
確認を話し合いながら
読みあいました。
「ハエトリグモ」
池田博明 文
秋山あゆ子 絵
品切れ中
巣を持たないクモの存在、
初めて知った!という参加者も。
虫が苦手な親御さんは
つい避けてしまいたくなりますが、
お子さんが虫とお友達のうちに
読んでみたいですね。
ところで最年長の参加者さんが
子どもの頃は、クモを捕まえて
クモの糸を枝に巻き、
それでトンボとりをしたんだとか!
おもちゃがなくても豊かに遊べる
子どもの発想に脱帽です
「はなのあなのはなし」
やぎゅうげんいちろう作
福音館書店/1982年
小児科や小児歯科などに
置いてある記憶
自分の顔にもあるお鼻、
身近なところから始まり
見えない部分の説明へ移行する
お手本のような流れ。
人体の不思議を感じる第一歩
となる絵本でした!
「ほたるのひかりかた」
今津 奈鶴子 作
大場 裕一 監修
福音館書店/2022年
水のきれいな川付近にしか
生息しないと言われている蛍
盛岡ではどこどこで
見られるらしいわよとか、
岩手県北の有名な蛍鑑賞スポットには
近くに川や沢が見当たらないので
いったい蛍はどこから来るのか
なんていう謎めいたお話も、、
知ってる方いたら教えてください!!
「まるのおうさま」
谷川俊太郎 文
粟津 潔 絵
福音館書店/2019年
初版は1971年のこの絵本、
現在限定復刊中です!
お皿が、シンバルが、タイヤが・・
「我こそは”まる”のおうさま!」
と自らを誇るのですが、
それらを上回る「まる」が
存在することを
谷川さんが語りかけてくれます。
<数学は哲学>
という言葉を思い出す
ガツンとくる1冊でした!
大人になった今、
科学絵本を真ん中に
それぞれの経験や知識を持ち寄って
読みあうと
1冊からこんなに話が広がるんだな
というのが、
今回の絵本探検の発見でした