こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこです紅葉

 

先週は冷え込む日があり

岩手山は雪の帽子をかぶりました富士山

お野菜高いけど

鍋にしちゃう日も増えました鍋

 

そんな時期にぴったりの絵本が

「もみじのてがみ」

のびやかな線描と、

シンプルだけど

起伏があって満足する

ストーリーがたまらない

womangardenさんで

連載しているコラムでも

昨年紹介している大好きな1冊です。

 

秋から冬への季節の変わり目、

グリーティングカード代わりにもなる

この絵本。

今年は、

絵本・日本プロジェクト企画の

絵本専門士が選ぶ

「逢いたい誰かに贈る絵本」

この絵本を推薦し、

選出していただきましたニコニコ

 

このプロジェクトは

ふんわりリボン絵本を贈り合う文化の創造ふんわりリボン

をめざして発足した、

業界横断型の女性プロジェクト。

 

ご協力いただける書店さんで

これから春にかけて店頭で

フェアが行われ、

絵本専門士有志100名の

推薦本から選出された22冊と、

絵本作家の

鈴木まもる先生

真珠まりこ先生

ご推薦の4冊が紹介されます!

お出かけの時に

お近くの書店さんを

のぞいてみてくださいね!

 

逢いたいあの人に、

気持ちをこめて絵本を贈る、

素敵な文化を

ぜひ一緒に作っていきましょうプレゼント

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこです紅葉

 

これまで、

タイミングを逃したネタは

投稿をあきらめることが

多かったのですが、、

なんだかもったいない!!ので

時差投稿上等!の勢いで

攻めようと思います爆  笑

そう考えるのも、

2024年が残り二か月ダッシュ

となったせいかもしれません。

皆さんはやり残したこと、

今年中に頑張りたいこと

何かありますか??

 

さて、ということで

9月に開催した

絵本探検部えとことばから。

 

課題絵本はこちら

2019年の

コールデコット賞受賞作品です。

ソフィー・ブラッコールにとっては

2016年の

「プーさんと出会った日」に続く

二度目の受賞!!

 

<灯台守>という

今ではなくなったお仕事と

海の上での暮らし、

そして、どんな天気でも

<そこに在る>灯台の美しさが

情感豊かに描かれています。

 

読む会では、

灯台という建物を最大限に表現する

縦長の判型や、

ワンフロアワンルームの形態と

らせん階段を彷彿する

円のモチーフの散りばめ方など

絵にこらされた工夫の数々に注目したり、

奥さんのおしゃれなファッションや

お部屋に飾られた

雑貨の秘密に迫ったり、、

さらには

タイトルと本文中のセリフを

原文と訳文で比較し、

読み解いていきましたよ!!

 

ソフィさんが作る絵本は

綿密な取材に基づいた絵と

本という造りをいかした

細部にわたるこだわりが素敵。

ほかの絵本も紹介しました。

 

そして、なんとなく気になって

「灯台」がテーマの絵本を

探してみたら・・

けっこうありました!!

どの本も面白く

「おーい、こちら灯台」で知った

灯台のあれこれと重なる部分もあり、

つながっていく感じが楽しい

読書体験でした

 

隔月開催の

絵本探検部えとことば

~コールデコット賞絵本を読む

11月は16日土曜日10時~

ご興味ある方はご連絡くださいハート

 

ソフィ・ブラッコールの

コールデコット賞絵本2冊は

こちらからどうぞ↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこです

 

岩手の頑張る女性を応援するWEBサイト

WomanGardenでの絵本紹介。

今年度は

「大人の音読

 ~絵本専門士が厳選!

   声に出して味わう絵本~キラキラ

と題して毎月連載しています。

 

10月の1冊はこちら

向かって

左側が、がまくん。

右側が、かえるくん。

種類も性格も違うけど

ともだちの二人。

ささやかだけどくすっと笑える

半径1マイル(?)の日常が

描かれます。

こちらからどうぞスマホや ↓ ↓

 

 

ほっと一息ついた時間の

絵本音読

脳と心をリフレッシュしましょコーヒー

 

 

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこですハイビスカス

 

8月の絵本探検部えとことば

「大人もうなる!科学絵本の世界」

というテーマで開催しました📖

 

「絵本」というと

物語を思い浮かべる方が

多いと思いますが、

日常にある不思議を

子ども目線でわかりやすく伝える

科学絵本、知識絵本も

ぜひ読みたいもの🔍キラキラ

 

会では

日本での科学絵本の第一人者

かこさとしさんの言葉とともに、

大人が読んでもへぇ~!と

好奇心を刺激される絵本を読み、

そこから話題が広がる

楽しい放談タイムになりました!

 

ご参加の皆さんが持ち寄った絵本を

一部ご紹介しますね!

 

「かみなり」

妹尾堅一郎 監修

ポプラ社/2022年

 

雷写真コンテストの入賞作品で

構成された絵本。

一瞬を切り取った写真の美しさ!

火山の噴火で起こる火山雷、

地上から空に向かう雷など

初めて知るものも。

外出先で雷が発生したら

どうする?なんて

確認を話し合いながら

読みあいました。

 

「ハエトリグモ」

池田博明 文

秋山あゆ子 絵

品切れ中

 

巣を持たないクモの存在、

初めて知った!という参加者も。

虫が苦手な親御さんは

つい避けてしまいたくなりますが、

お子さんが虫とお友達のうちに

読んでみたいですね。

ところで最年長の参加者さんが

子どもの頃は、クモを捕まえて

クモの糸を枝に巻き、

それでトンボとりをしたんだとか!

おもちゃがなくても豊かに遊べる

子どもの発想に脱帽ですグッ

 

「はなのあなのはなし」

やぎゅうげんいちろう作

福音館書店/1982年

 

小児科や小児歯科などに

置いてある記憶病院

自分の顔にもあるお鼻、

身近なところから始まり

見えない部分の説明へ移行する

お手本のような流れ。

人体の不思議を感じる第一歩

となる絵本でした!

 

「ほたるのひかりかた」

今津  奈鶴子 作

大場  裕一 監修

福音館書店/2022年

 

水のきれいな川付近にしか

生息しないと言われている蛍キラキラ

盛岡ではどこどこで

見られるらしいわよとか、

岩手県北の有名な蛍鑑賞スポットには

近くに川や沢が見当たらないので

いったい蛍はどこから来るのか??

なんていう謎めいたお話も、、

知ってる方いたら教えてください!!

 

「まるのおうさま」

谷川俊太郎 文

粟津 潔  絵

福音館書店/2019年

 

初版は1971年のこの絵本、

現在限定復刊中です!

お皿が、シンバルが、タイヤが・・

「我こそは”まる”のおうさま!」

と自らを誇るのですが、

それらを上回る「まる」が

存在することを

谷川さんが語りかけてくれます。

<数学は哲学>

という言葉を思い出す

ガツンとくる1冊でした!

 

大人になった今、

科学絵本を真ん中に

それぞれの経験や知識を持ち寄って

読みあうと

1冊からこんなに話が広がるんだな

というのが、

今回の絵本探検の発見でした流れ星

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは

絵本専門士のふじむらゆきこです花火

 

先の投稿で

長谷川義史さんが関西弁で訳した

「お月さんのシャーベット」

を紹介しましたが、

それに先立った

7月の絵本探検部えとことばでは、

同じく

長谷川さんの関西語訳が際立つ

こちらのコールデコット賞絵本を

読み込みました📖

『ちがうねん』

ジョン・クラッセン 作

長谷川義史 訳

2012年/クレヨンハウス

 

文章とは裏腹に進行する出来事を

絵が見事に物語っています。

シンプルで描き込みが少ない

=情報量が少ない のですが、

その情報を見逃さないように

みんなでわいわいと読み込みました。

 

例えばこの表紙、

普通なら中心に魚を配置しそうな

ものですが、

中心より右側に描かれていますよね

尾びれの後にはあぶくが立ち、

表紙に収まっていられないほど

急いでいる様子が伝わります。

どうして急いでいるかって?

というところから、

すでにお話が始まっているのです。

 

 

↑上の3冊は

全て帽子をめぐるお話で、

「ぼうし」三部作と呼ばれます。

(左から発表順に並んでいます。)

 

ジョン・クラッセンの作品には

ちょっとシュール、ブラック、

な要素があるものが多く、

「ちがうねん」も

勧善懲悪とはいえますが、

後味はハッピーエンドでは

ありません。

でも、

3冊目の「みつけてん」は

おだやかに終わるお話。

 

会の最後には、

この3作を続けて読んでみました。

最初の2作があるから

3作目の展開が生きるし、

3作目の結末があるから

先の2作も味わえる

そんな流れになるので

読み聞かせでも3冊をあわせて

紹介できればよいなあと思います。

読み時間は3冊あわせて

10分に満たない程度です。

ぜひ試してみてくださいね!