こんにちは、
絵本専門士のふじむらゆきこです
夏休み真っただ中ですね。
行動宣言のない夏。
楽しい思い出作れていますでしょうか。
ところで、
我が家には二人の息子がいます。
長男はまもなく20歳、
二男は先日18歳に。
成人の規定が変わった今年度、
二人ともが成人になりました
2歳違いの男の子ふたり、
子育ては体力勝負でしたが
振り返るとあっという間。
実は今日の夢に
小さい頃の子どもたちが出てきて、
すっかり忘れていた
あの頃の表情や走り方のくせ、
握った手の小ささ温かさまでが
リアルに残り、
起きてからしばらく浸りました
そこで今日は
兄弟が主人公のおススメ絵本を
見ていきたいと思います!
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「夏とおとうとと」
ふくだいわお 作
2019年/光村教育図書
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一人で行くはずだった
虫捕りに
弟もついて来ることに。
寄り道、わがまま、無駄な動きで
お兄ちゃんのじゃまをする弟に
腹をたてたお兄ちゃんは
一人でずんずんと山の中へ。
ふと気が付くと
後からついてくるはずだった
弟の姿がみえなくなって・・!
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弟のお世話って
なかなか大変ですが
そこから強さ優しさを得られるし、
弟はお兄ちゃんの背中を追って
必死で成長するんですよね。
親では教えられないことを
兄弟同士で学んでいるのかな
と思います。
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「なつのかいじゅう」
いしいつとむ 作
2006年/ポプラ社
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弟と虫捕りの約束をすっぽかして
友だちと遊びに出かけた
お兄ちゃん。
弟は怒りと寂しさを抱えて
一人部屋で過ごします。
戻ってきたお兄ちゃんは
弟の機嫌を直そうと
ライトを使って
「あること」をするのです。
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先に大人になるお兄ちゃん。
「家族よりお友達と遊ぶ方が楽しい」
そんな時期がやってきます。
私自身も、成長を喜ぶ半面
ちょっと寂しかった記憶があります。
この本のお兄ちゃんは
弟の気持ちを察して
「すごいもの」を見せてくれる
優しさと機転がありますね。
二人で夢中になれる時間を共有し、
弟くんもすっかりご機嫌で終わる
素敵な絵本です。
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「ちょろりんととっけー」
降矢なな 作・絵
1990年/福音館書店
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「ちょろりん」と「とっけー」は
とかげの仲良し兄弟。
ある日、兄のちょろりんは
おじさんの家に
行くことになりました。
遠い道のりなので弟はお留守番、
のはずが、、
こっそりついて来たとっけー!
二人っきりの冒険が始まります。
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兄についていきたがる弟。
そのせいで
お兄ちゃんが我慢したり
トラブルに巻き込まれたりするのは
もはや「兄弟あるある」ですね
でも、弟も「守られるだけ」の
存在ではありません。
この絵本では
弟のがんばりで
トラブルを乗り越えることが
できます。
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いかがでしたか
今回は兄弟絵本の中での
兄・弟のパワーバランスが
前面に出ている絵本3冊でした。
兄弟がテーマの絵本は
ほかにもたくさん!
お子さんたち、そして親御さんが
絵本を通じて
兄弟それぞれの立場に共感し
お互いを認めていけるといいな
そう思います
気になる絵本はこちらから↓↓
※「なつのかいじゅう」は
現在品切れです。
図書館などで探してみてください!