【一通り作業を終えたので】

先日ヨコモから発売された初代ドッグファイター、YZ-834Bの復刻版の

組み立て(車体は工場完成済み)が終わりましたので

気になったところを記録しておきます。

 

【他メーカーのそれとは違いますね】

「手強い」車です。

・工場完成品→当時もこの形態でした

(昔は結構あったんですよ、完成済みのマシン)

・可能な限り当時の状態を再現

(変更点はありますが京商のそれとは全く方向性が違います)

・一般的な説明書が無い→当時もこの形態でした

 展開図+メカ積みなど走行までに必要な作業の一枚紙

(これも昔は結構あったスタイルですね)

タミヤや京商のそれとは全く違うコンセプトのようです。

 

【作業に入る前に】

展開図はビスのサイズや部品番号、構造の確認に使用します。

同じく展開図ですが簡易的なものでパーツ名の記載があります。

マニュアルはこれだけです。あっさりですよ。

これらの書類、サイズは異なりますが基本的に当時の物を再現しています。

そしてまず最初に行うのは

このQRコードを読み取るかヨコモのYouTubeチャンネルから

この動画は作業前に必ずチェックしてください。

モーター、サーボの搭載とダンパーにオイルを入れる作業について

詳しく解説されています。

これを観ないと作業中「???」になる可能性が高いです。

※当時品を理解されている方も一度観てください。

 モーター取り付け方法が変更になっています。

【ちなみに:追記】

この動画内にある

サーボのツバ(耳)から下が27㎜以上ある場合

(バッテリーホルダーと干渉を避けるために)付属のスペーサーで

搭載位置を調整するよう指示がありますが

このスペーサーはキットに付属していないそうです。

汎用のカラーやワッシャー等で調整してほしいとの回答をいただきました。

昔は両面テープで直付けしていたものですからその部分も再現しちゃう

という方法もありかもしれませんね。

【追記2】

ローハイト、ロープロ等の全高が低いサーボを使用する場合

配線の出口がサーボステーに干渉すると思いますので

切る、削るなどの加工が必要になると思います。

 

【各パーツの袋について】

何種類かの袋に入っていますが不足は無いはずです。

説明書(黄色い紙)にビスのサイズは記載されていないので

展開図(白い紙)を確認しながらサイズを間違わないようにしましょう。

 

【ボディー、ウイングについて】

カットラインが分かりにくく感じるかもしれませんので

余裕を持ってカットした後、現物合わせで調整した方が良いと思います。

ウイングに穴位置の印はありませんので塗装前に位置決めした方が

ミス無く穴あけできると思います。

ウイングは前後に調整できるのでセンター出しをしっかりすれば大丈夫です。

ボディーの仮合わせをする時にはルーフ部分をマスキングテープ等で

養生した方が良いです。ロールバーと激しく擦れる構造なので

保護フィルムだけだと傷がつくかもしれません。

塗装後も擦れる部分には何かしらの保護テープを貼っておくと良いです。

 

【ステアリングのリンケージについて】

サーボホーンとステアリングリンクの取り付け位置が

3箇所ありますが説明書にはどこに、という指示がありません。

商品写真では真ん中になっているようです、私も真ん中にしましたが

サーボの作動とフィーリングで選んで良いと思います。

 

【その他全体的に】

全く当時のまま、ではありませんがそれに近い状態の車です。

そういえばこんな感じだったなぁ、と懐かしむタイプと思います。

・スーパードッグファイターのステッカーが一枚入っています

(当時ドッグファイターにはステッカーが無かったので…)

 スーパーの部分をカットすれば使えますし

 商品写真のYOKOMOロゴは汎用のシールっぽいですし

 あれを再現するなら似たような物を探せば…

・SNSで拝見したところキングピンが脱落して箱の中に落ちていた

 報告がありましたのでチェックした方が良いかもしれません。

(自分のは大丈夫でした)

 

【個人の感想です】

正直、お値段的に安くは無い車です。

が、新車を設計するより大変(ですよ、これ…マジで)なことを考えると

少なくとも高すぎる事は無いと思いました。

当時より性能の良いニッカドバッテリー、ブラシモーターで

こんな感じだったっけ、と懐かしむのが良さそうに思います。

勿論世界戦仕様を始めとする様々なバージョンの再現や

現代の技術、素材でフルカスタムしたものを見てみたい気はします。

(自分ではやらないですけど)

 

完成した834Bを眺めていると

「頑なにコレを再販しなかった横堀氏の意図が良くわかる」

そんな気さえします。

それでも私たちは再販を望んで、ヨコモは出した…買うしかない(笑)