昨日は、地元ケアンズの図書館で、
「個人の歴史をシェアする」
という興味深いプログラムに選ばれ、お話ししてきました。
前日まで緊張とかなかったのですが、
当日になったら、一体何を話そうと緊張してきました。
「歴史を語る」って、実はかなり難しい作業なんです・・・
(シドニーについてすぐにカフェで働いた・・1998年頃)
言われたことを話すなら、まあ、難しいけど、迷いはしないと思う。
でも、自分で全て決めていいので、考えれば考えるほど、
一つのストーリーにするなんて不可能だと思ってしまった。
それでも、時間は待ってくれない。
予定の時間がやってきて、図書館の人が僕を紹介してくれると、
自動スイッチが入ったように話し始めた。
始まったら、自動装置のように言葉と発想が作動した。
聞きに来てくれた人たちと会話するようにテーマを選び、質問に答えしているうちに、
予定の時間はびっくりするくらい超えて、小一時間話していました。
(東洋思想を反映させたアートブックを自主出版した(2001年)
それが新聞に紹介されて、最終的にVIC州の図書館発行の本に載った。
これは嬉しかった)
終わってからも二人の方が感想を言いに来てくださって、
最初の方は
「実は私、日本に行ったことがないの。でも、今日あなたが話してくれたことはとても興味深かったわ。私は、父の仕事の関係でダーウィンやアリススプリングにも住んだことあるけど、アボリジナルの考えに近いと思えることは確かにあったわ」
と嬉しい感想をいただきました。
もう一人の方はプライベートのスクールをやられていた方で、
「日本人の先生がいたわ。あらためて日本の考えを聞けて、とても興味深かった。ありがとう」
と言っていただいた。
お二人ともその目の奥にある力強さに、これまでの充実した人生が見えるようだった。
こんな存在感のある方に、自分の話から何か感じていただいたことに胸が一杯になったし、
あらためて自分がこれまでやってきたこと、
そしてこれからもやりたいことは、
日本の文化や思想をオーストラリアで英語で伝えていくことなんだなあと思った。
感謝!
(自主出版の自分の写真集のレビューをニューヨークのナイロン・マガジンで紹介してくれた。
離れてみてわかるふるさとへの郷愁を共感してもらえて、ただ嬉しかった)
(Loneliness Love Lightというテーマで個展を開いたこともあった)
(ファッション誌の撮影もしたことがある。自分なりにわび・さびを追求したつもり)
(LEEのTシャツもデザインしたこともあった・・・なつかしいな)