私が『新選組』と『土方歳三』に出会ったのは2年前の秋の事でした。
本当につまらない理由です。
T嬢とリアルゆきちゃんとゲームソフトを見ていた時の事、リアルゆきちゃんが薄桜鬼随想録を指差して一言。
「これ、すっごく面白いんですよ~。これはファンディスクだったんで、この前に本編があるんですけど~めっちゃ気になるから買おうかな~。」
デモムービーを見ながら私は「ふ~ん…。私も(本編)買おうかな…。」と一言。
この言葉に二人が食いつくはずもなく…
ゆき「買いましょう!で、どれ(PS2かPSPか)買います?」
T嬢「買おうと思った時が買い時や。後で後悔するよ。」
その時の私の新選組の知っている知識は『沖田総司=薄幸の美少年』しかなくて(マジで)、近藤勇の名前を言われれば「あぁ…そう言えば。」と答える程度。
土方歳三なんて名前は頭の片隅にもなかったのでした。
ゆきちゃんは興奮気味にパッケージを指差し名前を教えてくれるけど、まったくちんぷんかんぷんだし(苦笑)。
しかしデモムービーとパッケージに釘付けの私に、ゆきちゃんは「誰がタイプですか?」と質問。
私はやんわりと「この人か…この人…かな?」
その時上げた二名は、土方さんと斎藤さんです。
で、さらに説明してくれるけどわからんし、二人とも黒髪・黒っぽい服だから区別つかんし。
そう…私がこの二人を選んだわけは『黒髪』だからでした(笑)。
そのあとまたやんわりと「う~ん…この人の方が好きかも。」
それが土方さん。
しかしこの時点で思いっきり疑問形。
だって、土方歳三って人の事なんにも知らないし、名前さえ憶えられない。
ゲームを始めた時点でも最後に指差した人があやふやで『黒髪・黒服の人』しか憶えてない。
まぁ…こんな感じでスタートしました。
ゲームを始めて数分後、斎藤さんと土方さん両名が出揃ったところでやっと「この人!この人だわ!最後に指差した人。間違いない!!土方さん…なんかかっこいい…。」
この後ちまちまゲームを進めつつ、ゆきちゃんと進行状況を教えあったり、薄桜鬼のSSを書き出したりし始めました。
さらにゆきちゃんの読んだ新選組の小説の感想を聞いて歴史上の新選組にも興味を持ち始め、自分自身も小説やら関連本やら漫画やらを買いあさり始め…今に至ります。
歴女なんてとんでもない。
単なる新選組・主に土方歳三の一ファンでございます。
今回のSSを書くに至っては、今まで見聞きした本・薄桜鬼をひっくるめた自分の中のイメージで書きました。
私の土方歳三像は薄桜鬼の土方さんが強いので、姿は薄桜鬼の土方さんです。
そして市村鉄之助はある意味私自身でした。
嫁妄想の幕末編は『土方さんの嫁になりたい』と『土方さんの小姓になりたい』の願望で書いているものです。
最終話は元々あとがきの中の短いSSで、『鉄之助は西南戦争で戦死しました』と言った事を淡々と書いただけのものでした。
しかし私は鉄之助として/私から鉄之助へ『土方さんに(から)言って欲しい言葉』があって…
どうしてもその言葉で鉄之助の最期を飾りたい/飾ってあげたいと思い、最終話はあとがきから外して黙々と書き直ししました。
読んだ皆さまはお分かりになりましたか?
その言葉に鉄之助として/鉄之助に『ありがとうございました。』と言いたかった/言わせてあげたかった。
ホント妄想だから出来た事だな~と思います。
過去の人と同じ時間を共有し生きる事。
女である私が男として動乱の世を生き、今の自分では絶対に生きられないような過酷な運命を辿り、激しく散って逝く事。
まさに『妄想万歳!!』です(笑)
補足になりますが、土方さんの致命傷が胸に受けた二発目の銃弾である事。
腹への一発目で、簡単に死んで欲しくはなかった。
だから『腹に受けた銃弾に倒れた』にしなかった事は迷いました。
でも映像があるわけでなし、書き物の言い伝えだし、ましてや戦死した場所もはっきりしてないし(現在は一本関門がかなり有力)。
…よっし!割り切ろう。
だってこれ妄想だもん。
話戻して
私はどうしても土方さんに『生きる』事にこだわって欲しかった。
命が燃え尽きるその時まで『生きる』事に執着して欲しかった。
それは『死んで欲しくない』ではなく、『命ある限り戦って生き抜くんだ』という気持ちを贈りたかったから。
今、生きている事に苦しんでいる人たちへ。
苦しくて苦しくて…前へ進めない人たちへ。
そして自分自身へ。
立ち止まる事もある。
苦しくて消えてしまいたい事もある。
それでも、生きていなければ何も出来ない。
生きていれば…
生きてさえいれば…
自分が生きている意味を見つけられる。
自分がなすべき事を見つける事が出来る。
自分が出来る『何か』を見つけ、それが出来るハズ。
そんな思いを込めて、私はこのSSを書き上げました。
最後までお付き合いいただきました皆様へ、深く感謝申し上げます。
そしてこのきっかけをつくってくれたリアルゆきちゃんとT嬢へ
この出会いで私は一歩前へ歩き出せた気がする。
色褪せた自分の世界が、少しだけ色を取り戻せた気がする。
ありがとう。
本当にありがとう。
そして最後に…
今、貴方の魂が心安らかであらんことを。
今、貴方の魂が優しい光で満たされているように。
貴方の目指したものが
貴方が守り抜いた誠の心が
時代を超えてたくさんの人の心に届いています。
貴方は長い時を越えて、今もたくさんの人に愛されています。
皆が貴方を慕う思いが、言葉が、どうか貴方の元へと届きますように…。
ethlin
