以前ご紹介した桜ソングの中で唯一タイトルを使ってSSを書いていなかった徳永英明の『桜』。
あの記事を書いた後何度も何度も繰り返し聴いて、なんとなく書き出したSSでした。
私の嫁妄想の元ネタはブロ友さんであり義妹の沙雪さんの書く『兄の結婚と僕』シリーズです。
いつ何時でも一緒にいて仲のいい土方夫妻ですが(笑)、結婚が決まるまでは色々あったようで…。
お話を何度読み返してもそんな事態は思いつかないし、それより大人数で同居してる今の方が大変なんじゃない?と思ってました。
しかし『桜』を聴いた後ふと思いついて「こういう事もあったのかな?」と。
作中に登場した交換ノートですが、以前沙雪さんの記事にコメントした時のお返事よりいただいました。
記事は総司さん(沙雪さんのブーシュカ)がとび箱飛べないんじゃない?って内容でした。
そして『総司君はとび箱が跳べないって知ったら歳三兄さん喜んじゃうよ』←沙雪さん談。
その記事に私がしたコメントが「総司さんはきっと歳三さんの新たな弱みを暴露するんだろうな~」。
そしてその弱みとして登場したのが交換ノートでした。
しかも今も現在進行形という(爆)
一冊の交換ノートを巡り、土方家のリビングで繰りひろげられる長男と四男の熱い攻防線
。
他の兄弟(新八さんと平助くん)は「止めに入ったら死ぬ」とか言ってるし。
私、パソコンの前で笑い死しそうでした
。
事後承諾になりましたが、沙雪さん
ネタいただきました。
さて、現在進行形の交換ノート。
こんな面白いモノをアノ人が放っておくわけがありません。
では、最後は総司さんにしめてもらいましょう。
「ただいま帰りました。」
この義務的な挨拶は、僕の嫌いな歳三兄さんの嫁であるethlin義姉さんのため。
挨拶しなくてもあの人は僕に文句なんか言えっこないんだけど、歳三兄さんが煩いからね。
「…」
しかしリビングからいつものように『おかえりなさい』と顔を出す人が出てこない。
「買い物かな…どうでもいいけど。」
そっとリビングを覗くと、テーブルにうつぶせになって眠る義姉さんがいた。
音も立てずにそっと近づいてみる。
どうやら兄さんとの交換ノートを書きながら眠ってしまったようだ。
「相変わらず無防備だね。クス…人目につくリビングで書くな!って兄さんに言われなかったの?」
僕は飾り気のないノートを手に取った。
「ホントからかうネタが尽きない人だな。前に手に入れた時は詳しい内容は見なかったけど…いったい何書いてんだか。」
パラパラとノートの中身を見た。
「……ふぅ~ん。」
僕はノートを取り上げる前と同じように黙って戻した。
義姉さんは気がつくこともなく、小さな寝息を立てて眠っている。
そばにあったカーディガンを義姉さんの肩にかけ、僕はリビングを後にした。
「もっとからかうネタになりそうな事が書いてあると思ったけど…。」
あのノートに書かれていた事。
「案外つまんないもんだな…人の日記って。」
それは本当にたわいのない事ばかりだった。
お互いを労り、離れている時間を埋めるような…たったそれだけの言葉たち。
「一緒に暮らしている上に帰れば始終傍にいるのにさ…それでも交換日記なんてしてる兄さん達の気がしれないな。」
(でもまぁ…そのうち面白いネタが手に入るかもしれないし…。)
僕はリビングの方に視線を向けて薄く笑みを浮かべ、二階の自分の部屋へと向かった。