ラッキー★アイテム | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

朝の占いって見る? ブログネタ:朝の占いって見る? 参加中
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仕事の日は毎朝見てました。


過去形なのは、少し前からいつもより少し早めに家を出るために準備にをする時間も繰り上がって、占いが始まる時間はTVの前にいないからです。


あれって…一番だとしてもその日一日が手放しにラッキーなわけでもないし、かと言って最下位だと朝っぱらからその日一日はすでに終った感じがする。


そしてラッキーアイテムがたまに意味不明なものだったりするし(笑)


当るも八卦当らぬも八卦と言いますが、占いを見るたびにテンションが上がったりはぁはぁ下がったり死ぬ…;;で結構ひきずらるので、見れなくなってよかったのかもしれません。


先日メール配信していた占いも全て停止しました。


落ち込んでいる時って占いにさえも全力で頼ってしまうし、最近は詳しく見るほど余裕もなかったから。


ただし、朝刊の干支占いと夕刊の誕生月占いは必ずチェックしてる新聞


いい事は当らないけど、悪い事は結構当るから(苦笑)






たぶんここのethlinは毎朝占いを見ている事でしょう。


ここから桜花出張版スタートです。


『桜花』『桜花出張版』は変態妄想姉妹 なお にま~と私 ethlinにま~で(自分らの脳内で)絶賛リレー中のゲーム薄桜鬼の完全二次小説です。


苦手な方はここで脱出してください非常口


初期の頃のお話と簡単な説明は 桜花出張版 索引①  を参照してください。





おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座おとめ座





(今日の乙女座…げっ…最低…12位。油断は禁物。思わぬハプニングに巻き込まれます。…だって。ラッキーアイテムは…桜?桜って…この寒空の下、硬い蕾さえもつけてなにのになんで桜?この時期に手に入る桜なんて、桜もお菓子か桜餅しか思いつかないよ。昨日のラッキーアイテムは笛だったしさ。小学生か!つーの!!この朝の占いの占い師、little witch キャロル先生のセンスって理解不能…。)

毎朝恒例の朝の占いを見終わった私は、ノロノロと立ち上がった。

3月ももう終るとはいえ、まだ雪がちらつく日があるほど寒い。

もうすぐ暖かい春が来る…そう頭ではわかってはいるけれども、考える課題がいろいろありすぎてどうも楽観的になれそうもない。

(みちるさんの事、赤ちゃんの事…。山南さんのところはもう生まれたんだっけ?御祝い考えなきゃ。もしかしたらおねぇと原田さんの結婚の話も出るかもしれないし。)

おめでたい話ばかりなのに、何故か心は沈む一方だ。

(いつまでもこのままじゃいられないんだ…きっと変わってしまう。何もかも…。歳三さんも、おねぇも…私も…。)

じんわりと目に浮かんだ涙を流すように、冷たい水を顔に浴びせた。

まだ氷のように冷たい水が、ぼんやりとした私の意識を呼び戻す。

(でも進むしかない。私は迷わずに、前へ進むことしか出来ない。未来は…なるようにしかならないんだ。)

鏡に顔を映し作り笑いを浮かべてみる。

「笑わなきゃ!幸運は笑顔だからこそやってくるんだからね。」

ぎゅっと拳を握り気合を入れて、私は出かける準備を始めた。










「せんぱ~い、オハヨウゴザイマ~ス♪見ました?朝の占い。」

「見た。ゆきちゃん第一位だったね。長年の夢が叶いますだって!でもラッキーアイテムがさ~。」

オペラグラスなんてさ~(宝)塚ファンじゃあるまいし、まさか持ってないよね~と笑いかけると、ゆきちゃんはニヤリと笑いながら私物バックから何かを取り出した。

「なっ…お…オペラグラス?」

「んふふふふふふふふ~いつか宝塚を見に行くためにと買ったオペラグラスですよ。そして今朝の読買新聞にはなななななんと!!宝塚華組特別公演『ベルサイユのバラ』のお知らせが!!!そんなわけで先輩♪再来月の土日はお休みいただきま~す。」

「当った…あのわけわかんない朝の占いが…当った…。」

唖然と立ち尽くす私の頭を、ゆきちゃんの綺麗な手がクシャクシャと撫で回す。

「先輩は残念ながら最下位でしたね。しかもラッキーアイテムが桜!ときました。これは今日のアフタータイムは桜花へ寄りなさいと言うlittle witch キャロル先生からのお告げに違いないですよ。公園の桜はまだまだですけど、お花屋さんは早くも春の花でいっぱいですからね。」

私は今日デートなんで一緒に寄れないからせめてこれだけ…とゆきちゃんは片道のバス代を私の手に握らせる。

「土方さん、今日いるといいですね。まぁ…お昼休みに連絡入れておけば、行き違いにならないでしょう。そう言えばあの商店街の和菓子屋さんの桜餅が絶品なんですよ。お土産に買って行ったらどうですか?」

私はただただ呆然としてしまって、色々と仕切るゆきちゃんの言葉に頷く事しか出来なかった。










そして定時に会社を出て、桜花へと向かうためにバス停へと急いだ。

日が落ちたせいだろう、空の色ははどんよりと薄暗い。

(朝の天気予報は雨降らないって言ってたし、大丈夫だよね?あっ…歳三さんにメールしなきゃ。お昼休みも二回目の休憩も慌しくてメール出来なかった。)

携帯を取り出しアドレスを選択しているうちにバスが到着した。

携帯を片手に乗り込むものの、今日は珍しくバスの中はものすごく混んでいる。

込み合った車内で立ったまま携帯を弄るのはおぼつかない。

(仕方がない…会えなかったら会えなかった時だ。その時はお土産置いてお花買って帰ろう。)

メールをするのは諦めて、携帯をコートのポケットに押し込んだ。

外から見える空はますます雲行きが怪しくなっていく。

まるで私の心の中のように…。

(そんな事ばっか考えてるから、益々嫌~な感じになるんだよ。)

やがてバスは最寄のバス停に到着した。

バスを降りると鼻の頭に少し冷たいモノがあたった。

(なんだか嫌な予感…。)

少し急ぎ足で近くのコンビニへと走り出す。

コンビニの屋根の下に着いた途端、ザーッと雨が降り始めた。

(うっ…嘘。)

とりあえずコンビニの中に入り様子を見ることにする。

(パラパラ雨ならお花屋さんまで走って行けない距離じゃないし。通り雨…そうだよ通り雨だよ。今日一日快晴のはずだもん。)

しかしたっぷり5分は経ったが、雨は止む気配など一つも見せない。

(朝の占いが当たった…。思わぬハプニングに巻き込まれます…日中はわけわかんないおば様に食ってかかられるし、仕事帰りはいきなり雨には降られるし。あ~あ…空が怪しいと思った時点で置き傘取りに行けばよかったな~。コンビニで少し買い物して、バス停まで走って帰ろう。メール出来なくてよかったカモ。きっと連絡なしに行ったら歳三さんはお休みで、沖田さんに散々意地悪言われるとか…そんなのに決まってる。)

ため息をつきながら買い物かごを手に取り、店内を回り始めた。

チラリと未練がましく外を見ても、雨の止む気配はまったくない。

(喉渇いたな…ストローもらって500mlの牛乳一気飲みしよう。ついでに家のストック用にもう一つ買って、桜餅は…コンビニの桜餅は和菓子屋さんと比べたら絶対に負けるから…我慢。)

レジでお金を払い、俯き加減でとぼとぼとと出入り口へ向かう。

ドアを押した瞬間スッとドアが軽くなった。

「えっ?あれ!?あっ…」

私はバランスを崩して前のめりになり、入れ違いで入ろうとしていた見知らぬ誰かの足を思いっきり踏みつけた。

「あっ!すいません。ごめんなさい。」

おまけに見知らぬ人に抱きつくように前のめりに倒れ、そしてその誰かは私の体を軽く支えてくれた。

「あの、本当にすいません。私ぼんやりしていて…その…。本当にゴメンナサイ。」

全力で謝ったけど、相手は怒っているのだろう、何故か一言も言葉を発しない。

そして私を支えている手を離す気配さえもない。

(まさか…これは…ゆきちゃん流に言うと『little witch キャロル先生のお告げ』発生しずく油断は禁物。思わぬハプニングに巻き込まれます。今ぶつかった相手は実はヤンキーで、のろまでぼんやりしている私はまさに『葱背負った鴨』状態。「お前のその重くてごついブーツで踏まれたら足の骨が折れた。てめぇ…治療費払え。」って本格的に絡まれる前に突き飛ばして…全力で逃げるしかない。)

意を決し、足を蹴って突き飛ばそうとしたその時

「うわっバカ止めろ!ethlin、俺だ。」

「えっ!?」

聞きなれた声が耳元に響いた。

手にしていたコンビニの袋を取り上げ、中を見てクスクスと笑い出す。

「お前…牛乳1Lも飲んでどうする気だ?クククッ…いまさら背なんか伸びねぇだろうが。腹壊すぞ。」

少し煙草の匂いがする指が、私の頭を優しく撫でる。

「歳三…さん?」

「俺が新八に見えるか?」

慌てて頭を横に振る。

「煙草を買いに来たらいきなりお前が飛び出してきて…今日来るなんて聞いてねぇから少し驚いた。お前らしくもない奇襲作戦だな。」

「ごめんなさい…メールしようとしたけどなかなか出来なくて。それに急に雨が降ってくるし…だからこのまま帰ろうと思ったんです。」

「いや…お前の作戦は成功だ。」

「?」

「いや、今な…斎藤の新作スイーツの試食会をしている。前もってわかっていれば連絡したんだが、今日の昼過ぎ急に材料が揃って、斎藤も思いつきで作り始めたからな。春の桜のスイーツ、それも桜の花が咲いている期間だけの限定スイーツだ。お前の意見も聞きたい。だから帰るな。」

「当った…」

「何が?」

いぶかしむ歳三さんの顔を見上げる。

「朝の占いです。ラッキーアイテムが『桜』だったから。まだ咲いてもないからそんなのありえないって思ってたのに…。」

「ホントに女は占いが好きだな。」

歳三さんが笑いながら私の手を取る。

「あとな、商店街の会長に桜餅をもらった。土産に少し持って帰れ。」

冷たい風で冷え切った指が、私の指に絡んだ。

冷たい指がじんわりと私の熱を奪っていく。

「桜花に着いたら熱い茶を入れてやる。帰りは送ってやるから…今日はゆっくりしていけ。」

熱を奪われ冷たくなっていく指とは裏腹に、私の顔は熱を帯び熱く火照りだす。

「返事は?」

「…はい。」

小さく言葉を吐き出すと、絡んだ指に力が入った。

私も強く…握り返した。

「濡れないようにちゃんと傘の中に入れよ。」

手が離れても、今感じた温かいぬくもりは残っている。

「歳三さん、私傘持ちます。」

「お前に傘持たせたら、傘が低すぎて俺の頭がつっかえるだろうが!」

「つっかえないように、高く持ち上げますから。」

「いいから、お前は黙って俺の隣ににいろ。」

そう言って肩を強く抱き寄せられた。

「お前に風邪なんかひかせたら、姉さんの鉄拳が飛ぶからな。」

今はまだ寒いけど、もうすぐ暖かな春はやってくる。

「え~さすがのおねぇも、歳三さんをいきなりぶん殴ったりしませんよ。」

思いがけず手に入れた桜のスイーツとお土産の桜餅。

「いや…前例があるからな…姉さんは絶対にやる。」

肩に触れる手から流れる貴方の温かな熱。

「???」

「なんでもない…ただの独り言だ(苦笑)。」

私の隣でふわりと花開く…薄紅の花。

「…変なの。」

当った朝の占いのラッキーアイテム。





乙女座さんの起死回生★ラッキーアイテムは『桜』です。

桜の花はまだ咲いていませんが、よくよく探せば身の周りにある『桜』を見つけられるハズ。

それをいかに見つけるか…それが今日の乙女座さんの運気を上げるポイントですよ。

ではよい一日を ☆ Have a nice day♪ little witch キャロルでした。