外は白銀の世界
雪の降る音だけがこの世界を支配する
冬は嫌いだ
静か過ぎる世界に自分一人が取り残される
愛しい人を連れて外へ出た
冷たい風に身を切られるようだ
粉雪が舞い散り前が見えない
雪を踏む規則正しい音だけが耳に響く
俺より忙しなく雪を踏む音、がふいに小さくなった
振り向くと、どうやら雪に足を取られ動けなくなったらしい
こみ上げる笑いを飲み込みながら、俺は黙って手を差し伸べた
かじかんだ小さな手が俺の指に絡んだ
「寒いな。温かいモノでも飲みにいくか?。」
赤く染まった頬は寒さのせいなのか、それとも…
「はい。」
二人でいるからなのか…
「手…離すなよ」
強く握った手が熱くなる
冬は嫌いだ
だが…二人でいれば冬も悪くないと思う
純白の世界の中で俺は見つけた
紅く咲く小さな花を
この世でたった一人きりの
温かく咲く小さな紅い花を
ソノエガオガオレノココロヲアツクスル