ブログネタ:桜吹雪と紅葉の葉が風に舞う感じ、どっちの方が切ない?
参加中私は紅葉の葉が風に舞う感じ 派!
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薄桜鬼の好きなブロガーさんの多くが『桜吹雪の方が切ない』と答えるかな~と思ってみたり。
私は『紅葉の葉が舞う感じ』を選びました。
桜吹雪は甘く切ない。
桜の花が散る事は寂しく切ないけど、花の後に葉が出るから『死と再生』もしくは『無と誕生』をイメージしています。
紅葉の葉の後は枝しか残らない。
春になれば花や葉がつきますが、長い冬を過ごす事が『静かなる終焉』を感じさせるからです。
もちろん死も、終焉を迎えても、その後には必ず新しい魂の誕生がある。
白く長い冬は『静』の世界であり、長い眠りの季節でもある。
そんな季節を迎える意味も含め、どちらかと言えば紅葉が舞い散る感じの方が切ないと思います。
ここから嫁妄想スタートです。
嫁妄想は字のごとく好きな人の嫁になった、完全自己満足な薄桜鬼の完全二次小説です。
苦手な方はここで脱出してください
。
。嫁妄想の終着点は特に決めていないのですが、今回は以前から少し書きたいな~と思っていたエピソードに絡めました。
















私は一人蝦夷を離れ、あの人が生まれた日野の地を目指していた。
あの人が生きた証を
あの人が目指したものを
あの人の志を伝えるために
それが私が生きてる意味
私があの人を愛した証
あの人が私を愛してくれた証
庭の桜の木の青い葉が焼けるほど暑い夏を一人で過ごした。
やがて木々たちは紅く燃えるように紅葉し、やがてそれも終焉を迎えようとしている。
家を捨て帰る場所もなく、愛する人とも離別してたった一人でいる私の元に、ふいに客人が現れた。
客人は新選組副長相馬主計の使いで来たと言った。
新選組の言葉を聞き、私の体に電流が走った。
客人は一通の手紙と小さな包みを私に手渡し、黙って立ち去って行った。
私は縁側に一人座り、そっと手紙を開く。
そこに書かれていた名を見て、私の体は小さく震えた。
手紙は私の愛おしい桜が蝦夷の地で舞い散った事をはっきりと告げていた。
信じたくはない。
信じる事など出来ない。
私はあの人の最期を見てはいない。
あの人は生きると言った。
私の知らないところで、決して消えてなくならないと…そう約束してくれた。
震える手で小さな包みを開けてみる。
涙が零れた。
嗚咽が漏れた。
目の前が涙で滲んで何も見えない。
死の証を見せられ、私の体は悲しみで崩れ落ちる。
紅く燃える葉が風に揺れた。
ハラハラと紅い葉が舞い散った。
そこに残るのは何もない。
その先には何もない。
私の目指したものも
私が追い求めたものも
全て失ってしまった。
やがて季節は長い長い眠りの到来を告げる。
季節が巡り、この地に春がやってきた。
私は愛おしい桜に会うために、一人蝦夷の地を訪ねる事にした。
朝早い時間にそっと家を発つ。
世話になった人達への挨拶とお別れは前日に済ませた。
これ以上泣き顔を見せたくなかったから、だから昨日は笑って別れを告げた。
あの人を追いかけるために短く切った髪も、少しは伸びていた。
あの人に初めて会った時と同じ鮮やかな牡丹色の着物を身にまとい、全身の姿を映してみる。
「髪…あの時くらいまでに伸びるには、まだまだだな…ふふっ…また私だってわからないかもね。『どこかのクソガキが来た』とか言って追い返されるかも」
私は小さく笑うと風呂敷包みを一つと、小さな巾着を手に取った。
紺地に桜の模様が入った巾着をひっくり返すと、身につけた着物と同じ鮮やかな牡丹色の生地が飛び出した。
あの人が私に初めて買ってくれた大切なもの。
落とさないようにそっと腕に紐をかけ、私は草履を履いて外へ出る。
外は風が強く吹き荒れている。
桜の花びらがハラハラと舞い散り、前が見えない。
桜吹雪の中、誰かがこちらに近づいてきた。
(こんな朝早くにお散歩?風がこんなに強いのに…)
目を凝らしてみるものの、桜吹雪が止む事はない。
ふいに風に乗って私の名を呼ぶ声が…懐かしい声が聞こえた。
でもきっと気のせいだ。
そんなはずはない。
あの人はもういない。
この世にいない人が私の名を呼ぶはずがない。
わかっているのに…私の心臓は早鐘のように脈うっている。
「桜吹雪の中に佇んでいるから…桜の花から生まれた小人かと思ったぜ…」
「どうして…」
手を伸ばしてもきっと捕まえられない。
これは幻だ。
春の桜が見せた…私に見せてくれた夢に違いない。
伸ばした手を大きな手が包み込んだ。
「約束しただろ…俺は死なない。お前の知らないところで消えてなくならないって…。なんだ…もしかして信じていなかったのか?」
「だって…こんなにも…待たせて…私…私…今から貴方に会いに行こうと…」
次の瞬間、私は愛おしい人の腕の中にいた。
温かな体温が流れてくる。
心臓の音が聞こえる。
生きている
この人は今…確かに今を生きている。
「ethlin…待たせて悪かった」
「歳三さん…会いたかった…です」
もっと言いたいがあるのに
もっと聞きたい事があるのに
言葉にならない。
「俺の残りの人生は全部お前にやる。俺はお前を離さない。だからお前も…俺から離れるな」
「はい…」
紅くも燃ゆる葉は終焉を告げ、哀しく切なく舞い散る
淡く紅く咲く花は新たな季節の誕生を知らせ、甘く切なく舞い散る
