『桜花』シリーズではなかなか人気らしい伊東さん。
しかし、桜花から派生したシリーズが増えるにつれて、オカマ度がアップしている気がするのは私だけですか?
『桜花』ではまだまだ謎の多い人物ですが、桜花メンバーに加わった理由は色々と根深いものがあります(これはこれから明かされていきます)
『ばらちゃんシリーズ』では良い魔女…しかもオカマ決定。しかも歳三王子(狼さん)が大好きときたもんだ(笑)
そして今日なおねぇのブログでUPされた新シリーズPet shop Boys では…ハンカチ咥えて乙女走りをご披露(爆)
今朝直メで聞いたPet Shop Boysの設定に基づき、続きを妄想してみました
「ですからお二人には奥様のお屋敷に住んでいただき、屋敷のケダモノ達…いえ犬猫達の世話をしていただく…それがお屋敷を譲渡するですわ」
グスグスと泣く私の背中を擦りながら、おねぇは「わかりました」と答え、一通りの書類に目を通している。
「屋敷内の家具、調度品に関してはぜひお二人に使っていただきたいというのが奥様のご意思です。タンスにベッド…本棚なんかもありますし…妹さんは高校生でしたわね?たしか学習机の代わりになりそうなモノもご用意出来ると思いますわ。ですから身の回りのモノを持ってきていただくだけでいいんじゃないかしら?もちろん急にお引越し出来るわけがありませんし、お引越しもお引越しが済むまでのお屋敷の管理も、この伊東にお任せください。それから何かお困り事がありましたら、なんでもおっしゃって」
「はい、伊東さん。本当にありがとうございます」
「では詳しいお引越しの日程は、後日お電話で打ち合わせいたしましょう。その頃には妹さんのお気持ちも…少しは落ち着いているでしょうしね。では、失礼いたしますわ」
おねぇは席を立ち、伊東さんに深々と頭を下げる。
私も慌てて席を立ち頭を下げるが、俯いた拍子に涙が絨毯に零れ落ちた。
「ethlin…あんまりないてると、ひまわりのおばぁちゃんに笑われるよ。『ethlinは本当に泣き虫ね。あんまり泣くと目が溶けてしまいますよ』って」
「だって…ひまわりのおばぁちゃんと…一緒に…うぇ…暮らせると思ったのに…」
本当はおねぇの方がいっぱい泣きたいはずだ。
ひまわりのおばぁちゃんを最初に見つけたのはおねぇだから。
「優しくて面白いおばぁちゃんと仲良くなったんだよ」
そう言って私におばぁちゃんを紹介してくれた。
私はおじいちゃんもおばあちゃんも知らずに育ったからどう接して良いのかわからず、いつももじもじしていた。
そんな私におばぁちゃんは優しく時には厳しく接してくれた。
大好きなおばぁちゃん。
私とおねぇの大好きなひまわりのおばぁちゃん。
でももういない。
もう会えない。
「うぇぇぇぇ~」
喫茶店にひと際迷惑な私の鳴き声が響き渡った。
「ethlin少しは落ち着いた?」
「ん…」
おねぇから渡されたポケットティッシュで鼻をかむと、私はおねぇから手渡された書類に目を通す。
「細かい事はよくわかんないし、おねぇに任せるよ。あの伊東さんって人…親身にしてくれて…いい人っぽいし…でも」
「でも…なに?」
おねぇが私の顔を覗き込んだ。
「あのさぁ…」
こんな事は言ってはいけない事なのかもしれない。
でも、どうしても頭から離れない、ある一つの疑問。
「はっきり言いなよ。なぁに?」
「あのね…」
「うん」
「伊東さんって…オカマ…なのかな?」
「………」
「喋り方とか仕草も…なんか女っぽいし…今日待ち合わせした時、伊東さん、仕事が押しててちょっと遅れてきたでショ。慌てて走ってきた伊東さん…乙女走りだったし…」
「………」
「私…乙女走りしてる男の人…つーより乙女走りしてる人自体…初めて見た」
おねぇは黙っている。
その沈黙が怖い。
「ごっ…ごめん。マカオでオカマでもモーホーでもノンホモ牛乳でもなんでもかまわないんだけどさ。そんな事私は糾弾出来る立場じゃないし
でも…髪型も…スーツ着てるのにポニーテールっぽいし…ちょっと…変なのって思っちゃった…」
ボソボソと言い訳をすると、おねぇはテーブルの紅茶を一気に飲み干した。
「ethlin…」
「あっ…ごめん…おねぇ…ホントごめん」
「伊東さんはオカマだよ。うん…オカマで決定!!優秀な人ほど変わり者が多いもんだよ。でも、オカマでも伊東さん良い人じゃん。これからお世話になるし、頼りにしなきゃだし!!オカマな面は広い心で見てあげないとね」
おねぇはにっこりと笑った。
「ほら、帰ったらお父さんとお母さんに報告して、引越しの準備しないとだし、ethlinは明日学校でしょ?今から忙しくなるよ。犬が何匹かいるみたいだし、お散歩も連れて行かないとだね。ethlin犬と散歩してみたいって言ってたでしょ?これから楽しみもいっぱいだよ」
「うん♪そうだね。ひまわりのおばぁちゃんがかわいがってた子達、これからはおばぁちゃんの分もかわいがってあげないとだね♪」
おばぁちゃんとのお別れは悲しいけれど、私達にはおばぁちゃんが残してくれたモノがたくさんある。
きっと楽しい毎日になる。
きっと毎日が楽しくなる。
そして私達が信じられない現実を目の当たりにするのは…また別のお話で。