Happinrss ⑤ ~ 最後にお願い ~ | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

無事お風呂も入り、ついでにお風呂掃除も済ませて部屋に戻った。


歳三さんは濡れた髪のまま、熱心に本を読んでいる。


「歳三さん、髪ちゃんと拭かないと風邪ひいちゃいますよ。まったく、こんなところは無頓着なんだから…」


新しいタオルを引っ張り出し丁寧に髪の水分を丁寧にふき取る。


自分の髪と違い、歳三さんのサラサラで綺麗な髪の扱いにはいつも戸惑ってしまう。


「ethlin…ありがとうな」


「いいですよ。髪の毛拭くくらいどって事ないです」


「そうじゃなくて…」


「???」


私の濡れた髪をそっとかき上げる。


「お前の髪も濡れたままじゃねぇか…ここ座れ、拭いてやるから」


歳三さんの前に座り、されるがままにじっとしてみる。


でもじっとしてるのもなんなので、体重を後ろに傾け歳三さんに寄りかかってみた。


「こら!じっとしてろ」


「今日は特別な日だから甘えてみたかったんです」


頭の上でクスクスと笑が漏れる。


「そうだな…日付が変わってないから、まだ『特別な日』だな」


ちょっと待ってろと言って、机から何か小さな箱を取り出した。


「開けてみろ」


そっと箱を開けると、さくら色の石がついたピアスが一組入っていた。


「ethlin、誕生日おめでとう。俺はお前に会えて…お前の手を離さなくて…本当によかったと思ってる。感謝してもしきれないな…」


「綺麗…ピンクトルマリン?ローズクオーツ?ん~と…もしかして」


「ピンクサファイア…蒼い石もいいが、お前にはこの色が似合う」


歳三さんはピアスを取り出して私の髪をかき上げ、そっとピアスホールにピアスを取り付ける。


私の耳元でさくら色の石が揺れた。


「似合いますか?」


「あぁ…」


「ふふっ…」


つい笑いが漏れた。


「何がおかしい?」


「だって…歳三さん一人で選んで買ってきたんでしょ?どんな顔してお店に行ったのかなとか想像したら…面白くって…」


そっとピアスを外し、箱に並べて眺める。


きっと何度も躊躇しながらやっとお店に入って選んだのだろう。


何時間もかけて一生懸命選んだに違いない。


「歳三さん、ありがとう。私を見つけてくれて…私を選んでくれて…こんなにたくさんの幸せを与えてくれて…本当にありがとう…」


うれし涙で歳三さんの顔が滲んで見える。


「こんなに幸せな誕生日をむかえられて…すごく…すごく…幸せです」


腕を伸ばして、そっと広い背中に手を回す。


「もうすぐ日付が変るな…最後に何か願い事言ってみろ」


「お願い事…」


私の願い事はたった一つ…


貴方と一緒にいたいと思った日から…ずっと思い続けている


たった一つの願い事…


「ずっと傍にいてください…」


「俺の傍から離れるな…絶対に…守るから…」


「はい…」


気がつけば時計の針は0時を過ぎていた。


でも、この人が傍にいれば、私の毎日は特別になる。


貴方と過ごす時間の全てが…私にとって特別だから。


「ethlin…ところで俺はいつまで我慢してればいいんだ?」


顔を上げると、歳三さんが意地悪そうな顔で私を見つめている。


「あっ…(//・_・//)」


そうだった…。


夕方からの会話を思い出し、顔が赤くなる。


「また結婚前みたいに…ずっと我慢させるつもりか?」


「いえ…もう…我慢しなくていいです…」


ボソボソと俯き加減で答えると、頬を両手で挟んで顔を持ち上げられる。


目の前には目を細めて笑う歳三さんがいた。


私はそっと目を瞑る。


「ずっと貴方だけを好きでいさせて…」


そんな私の愛の言葉は、私の愛する人の唇で塞がれてしまった。