いやはや近藤さん思いっきり思い込みで言っちゃいました。
高校生って(爆)
前のお話を読み返していただけわかりますが、沖田さんは学生とは一つも言ってません。
(違う意味で)子供だとは言いましたがね(笑)
傷ついた仲間が、大切な人が少しずつ傷を癒していく様が近藤さんにとって一番嬉しいのです。きっと。
近藤さんの最後の言葉ですが、あれは土方さんにだけ向けた言葉ではありせん。
それぞれが各々の苦しみや傷を負っている、仲間に向けた言葉です。
そして今桜花のみんなが敵対している、『あの人』にも向けた言葉です。
私にはまだ近藤さんの『真意』を知りません。
それはこれからなおねぇの桜花で暴かれ、語られていくと思います。
一言で言えば『人がいい』近藤さんですが、それは彼自身にも傷や闇があるからこそ、痛みがわかるからこそ、優しく出来るのだと思います。
では数日後の様子をほんの少しだけ覗いて見ましょう。























カフェを覗き込むとethlin君が一人テーブルでお茶を楽しんでいた。
「やぁ、ethlin君。トシはどうした。一人なのか?」
「近藤さん、こんにちは。歳三さんは急な打ち合わせが入ったので、今Staff Roomで電話中です。私、歳三さんのお仕事中にいつも来るから…ちょとタイミング悪かったかな?」
「そうか…トシも最近ウエディング関係の仕事で忙しいからな。よし!もし良かったら俺がethlin君の話相手になろう」
「…近藤さんがですか?」
きょとんとした顔で固まるethlin君を見て、内心しまったと後悔をした。
「あっ…いや…ethlin君と一度話しをしてみたいと思っていたからな…すまない、唐突過ぎたな」
頭を掻きその場を離れようとすると「どうぞ」と声をかけられた。
「私も近藤さんとお話したいです」
はにかみながら笑うethlin君の前の席に腰を下ろす。
「そぅ…そうか…かたじけない…」
「あははははっ近藤さんお侍さんみたいな喋り方ですね」
いわゆるこれが『つかみはOK』というものだろうか?
最初に会った時に感じた、俺に対する警戒心が今はまったく感じられない。
「いや…若い娘さんと話をする機会がなかなかなくてな…トシのように上手く喋れないと思うが…」
「近藤さん、歳三さんとそんなに年齢は…変わらないんですよね?それに歳三さんもそんなにたくさんおしゃべりしたりないですよ。あっ…でも…たまに恥ずかしい事…言うかな…(//・_・//)」
「むっ…そうなのか?夜の桜花でも無愛想で通しているんだがな…ethlin君の前では心が安らぐのだろう。一緒にいるとよく笑っている」
ethlin君は急に顔を赤くして俯いて黙ってしまった。
(しっしまった…何かまずい事でもいったのか?いや俺は見たまま聞いたまま、事実を言ったまでだが…)
「私…歳三さんの役にたってますか?」
ぼそぼそと俯きながら小さな声で呟く。
「私…まだ歳三さんの事全然知りません。きっと秘密にしてる事…たくさんあるだろうし…。でも、歳三さんが笑ってくれると…笑いかけてくれるだけで…私すごく嬉しいんです。あの人の苦しみを少しでも軽くしてあげられるのなら…それが嬉しい…」
「ethlin君はトシが大好きなんだな」
ethlin君の肩がビクッと震えた。
(はっ…しまった…またストレートにモノをいいすぎたか)
「あっ…悪い…他意はないんだ…ただ…なんだ…その…」
「はい。私、歳三さんが大好きです。すごく大切…一番大切な人です」
真っ赤な顔で小さく微笑む彼女がかわいらしく思えた。
自分の気持ちを隠さず正直に打ち明ける、まっすぐな彼女が羨ましく思えた。
「そうか…うむ…トシを頼むぞ。トシはけして弱いところを見せる男ではない。だが…」
「心に傷を持っていて…その傷を癒せずにいるんですよね?ううん…癒せない…本当は癒してしまうのが怖いのかもしれない。それでもいいんです。その傷も、癒す事のできない弱さも優しさも…全部歳三さんだから」
(今のトシが彼女を選んだように、彼女も今のトシだからこそ惹かれたのだろう。トシ…羨ましいぞ)
カフェのドアが開きトシが戻ってきた。
「ethlin悪かったな…っと…近藤さん、アンタが話し相手してくれたのか?」
「トシ、なかなか有意義な時間だったぞ。もう少し遅く戻ってきてくれた方が良かったかもしれんな。ははははっ…トシ、打ち合わせご苦労だったな。少し休憩しろ」
肩を叩き椅子に座らせる。
「ethlin君、相手をしてくれてありがとう。おかげで楽しい時間が過ごせた」
「あっ…近藤さん!!」
「ん?どうした?」
「あの…お話聞いてくれて…ありがとうございました」
「それは俺の台詞だ。ゆっくり話せてよかった。また機会があったら、ぜひ話を聞かせてくれ」
「はい!!」
大輪の花でなくてもいい
小さな花が
あの白い小さな花が
心の中に咲き乱れるのなら
冬の時代を迎えた心も、やがて春を迎えるのだろう