光が生まれる場所 | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

ホタル、見たことある? ブログネタ:ホタル、見たことある? 参加中
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残念ながらなしです。

TVで見るのとは違うんだろなぁ~。

兼六園の近くで蛍鑑賞会をしてるので、興味はあるものの…7月はねぇ~仕事が修羅場だから…。

さっき修羅場を酒乱場って書いちゃった(笑)

ある意味酒呑んだくれて乗り切りたい時期ではあるが宴



仕事でやさぐれているethlinの代わりに、嫁のethlinが蛍を見に行きました。

ここから嫁妄想スタートです。

苦手な方はここで脱出してください非常口

自己満足SSですからね。苦情は受付できません。

あくまでも自己責任でお進みください。


設定はブロ友の沙雪さんよりお借りしました。

沙雪さん、ありがとうございます(^-^)/。

土方家には歳三さんを先頭に弟が5人、弟の嫁が3人(嫁は嫁友達のあさぎさん、ゆすらさん、そして沙雪さん)合わせて10人で暮らしています。

詳しいお話はブロ友沙雪さんの『兄の結婚と僕』をご覧下さいませ。

ちなみに末っ子の平助くんにもかわいい彼女(サミットさん)がいます。

が、新八さんだけいません(笑)嫁も彼女も(爆)



蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍蛍



「今日は久しぶりに二人だけで晩飯食うぞ。仕事が終わったら連絡するから、準備しとけ。それから…今日は浴衣着て来い。絶対だぞ…」

朝、突然の歳三さんからの言葉。

家事に追われる毎日の中、久しぶりの息抜きであり、久しぶりのデートでもある。

嬉しさと落ち着かない気持ちでいっぱいになり、待ち合わせ場所には早めに出向いた。

ガラス越しに自分の姿を写し、格好をチェックする。

(どこもおかしくないよね?沙雪ちゃんとゆすらちゃんが着付けの手伝いしてくれたし、髪はあさぎちゃんがブローしてくれたし…みんな似合うって言ってくれたもんね…。それにあんまりジロジロ見てたら、ただのナルシーか挙動不審者と思われるよ(笑))

と思うものの、すれ違う人がジロジロ見ている気がして落ち着かない。

(ううっ…平常心…平常心…)

なんとか自分を落ち着かせ、じっと大人しく待つことにした。

「ethlin、待たせたな」

あっ!歳三さんだ!!

「歳三さん、お仕事おつかれさまでした!!」

そう言って振り向くと、浴衣姿の歳三さんが立っていた。

「あっ…(//・_・//)」

「どうした?」

どうしたって…

どうしよう…

歳三さん…カッコよすぎるんですけど…

「なんだ、そんなにジロジロ見て?お前…また俺に穴でも開けるつもりか?」

クスクスと笑いながら私の髪を優しく撫でる。

「えっ…違う…えっと…すごく…似合ってます…」

恥ずかしくて俯くと、そっと耳元に唇が寄せられる。

「そうか…お前もよく似合ってる…綺麗だ…」

びっくりして顔を上げると、少し顔を赤くしてそっぽを向く歳三さんがいた。

「飯…食いに行くぞ。今日は美味いものたくさん食わせてやるから、楽しみにしてろ」

歳三さんに手を引かれながら、私たちはゆっくりと歩き出した。





こじんまりとした料亭で美味しい食事を終え、私たちは仲良く手を繋ぎ夜道を歩く。

久しぶりの二人だけの食事という事もあって、飲めない二人でホンの少しのお酒も楽しんだ。

ほろ酔い気分で歩いていると、いつのまにか歳三さんの勤める学校の近くにある大きな公園に着いた。

出入り口には『夏の蛍鑑賞会』と書かれた看板が立っている。

「この公園って蛍がいるんですね。近くに川があるからかな?川の方はよく立ち寄ったけど、公園は初めて来たかも」

公園の中には、たくさんの人が集まっている。

中に入り少し歩いたところで、かすかに小さく光るモノが見えた。

「蛍!?歳三さん、蛍ですよ!!見ました?ほんとに光ってますよ!!」

興奮してはしゃぐ私を眺めながら、歳三さんはクスクスと笑う。

「夏にここで蛍が見られるって知ったのは、俺も今年が初めてだ。この公園は何度も来たことがあるがな」

木々の影に隠れるように、いくつかの小さな光が点々と見える。

蛍を眺めながらぶらぶらと歩いていると、公園の奥までたどり着いた。

どうやらこの先は整備されてない、木や草が生い茂った場所らしい。

しかし歳三さんは立ち止まる事なく、私の手を引いて草木を掻き分けて先を行く。

「足元気をつけろよ」

「???これ以上先に何かあるんですか?」

「秘密だ。着いてからの楽しみにしとけ」

と言われても、こんな人の立ち入らなさそうな、外灯も少ないところになにか楽しいモノがあるとは到底思えない。

たった一つ、私の頭の中を嫌な予感が過ぎり、酔いが一気に醒める。

「歳三さん…あの…まっ…まさか…姥捨て山!!」

急に歳三さんの足がぴたりと止まり、黙って立ち尽くす。

呆然以前とした顔で私を眺めていたかと思うと、やがて肩を震わせ笑い出した。

「お前…クッ…クククッ…いつの時代の人間なんだ?今時姥捨て山なんて言うやつなんざ…いねぇだろ…アハハッ…悪い…笑いが…止まらねぇ…」

「え~!真剣に考えたのに…もう…そんなに笑わないでください!!」

責めるように拳で歳三さんを叩くとそっと腕を掴まれ、次の瞬間には身体がふわりと浮いた。

「なんで俺がお前を捨てに行かなきゃいけねぇんだ?そんな事…考えなくてもわかるだろう?」

クスクスと笑いながら私を抱き上げたまま、奥へと進んでいく。

落とされないように必死にしがみついていると、目の前をいくつかの青白い光が横切る。

「ほら…着いたぞ」

小高い丘のようなところにそっと下ろされる。

目の前のフェンスの向こうには見慣れた川が流れている。

「もしかして…ここってあの桜並木のある…」

「そうだ。お前がよくぼんやりと座ってた、あの川原のすぐそばだ」

表の公園より外灯が少なく、川により近いこの場所は、蛍たちにとって快適な場所なのだろう。

さっき見た時より、比べもにならないくらい多くの小さな光が薄闇の中を舞っている。

「うわぁ~綺麗…ここでたくさんの光が生まれているんですね」

手を引かれ、丘の上のベンチに腰掛ける。

「このベンチ…歳三さん、このベンチに座っていましたよね。本読んでたり、ぼんやりしてたり…」

私は目の前の河原から、フェンス越しにこの丘を見ていた。

ううん…正しくは、人気のない場所にあるベンチにいつも一人で座っていた歳三さんを見ていた。

この人に会えるかもしれないと、度々この河原を訪れていた。

「そうだな…学内は煩すぎて本も読めねぇ、考え事もできねぇから一人でここに来ていた。ぼんやりしていたのは…面白いモノを見てただけだ」

そう呟き、優しく笑う。

「なんですか?面白いモノって?」

「…わからないのか…?しょうがねぇな…いや…教えねぇ…俺だけの秘密だ」

そう言って優しく私の頭を撫でる。

「えぇ~ケチ…教えてくれてもいいのに…」

「ここは俺の秘密の場所だ。ここで見た事は俺だけの大切な秘密だ…」

そう言って川沿いの桜の木を懐かしそうに眺めている。

春はここで一人桜を見ていたのだろうか。

「もしかしたら…桜の木の下に、何か面白い生き物でもいたんですか?」

「いた。最高に面白い生き物がいた。あんな面白い生き物はどこを探しても他にはいねぇ…」

「ふーん…」

なんだろう…そんなに歳三さんの心を掴んだ生き物って。

「…なんだ?お前…もしかして拗ねてるのか?」

「拗ねてません!!」

ぷいっと顔をそらした瞬間、そっと身体を引き寄せられた。

「ここに誰かを連れてきたのは、お前が初めてだ。お前だから…ここに連れてきた」

そっと髪を撫でる手が、優しく頬を包み込む。

「じゃあ…二人だけの秘密ですか?」

「そうだ…俺達だけの…秘密だ…」

そっと目を瞑ると、瞼に優しく口づけが落とされる。

髪に、頬に、何度も何度も触れるだけの口づけを繰り返し、やがて唇に深く長い口づけが落とされる。

唇が離れる度に甘い吐息が漏れる。

それを塞ぐように繰り返し繰り返し唇が塞がれる。

「歳三…さ…ん…来年も…再来年も…一緒に…」

熱にうかされたようにぼんやりと呟く。

「ずっと一緒に見よう…この光が続く限り…ずっと…お前と…」

この小さな光が生まれ続ける限り

この大きな手を離さない限り

私の手を離さない限り

ずっと

一緒に





-おまけ-

「歳三さん、帰ったらお披露目してくださいね」

「何をだ?」

「俳句です。帰ったら一句詠みますよね?蛍で。私にだけ見せてください」

「仕方がねぇな」

「ふふっ…私も一緒に詠もうかな?歳三さん、お互い見せっこしましょう」

「俺はかまわねぇが…お前、ちゃんと紙に収まるように書けよ」

「むぅ…下書きしてから…書きます」

「そうしろ。書ききれねぇからって、紙の裏側まで越境するな」

優しく笑う歳三さんを見上げながら、そっと自分の腕を歳三さんの腕に絡める。

「楽しみです。でも…もう少しだけ…のんびり帰りませんか?」

「そうだな。蛍鑑賞の後は月を眺めながら帰るか。お前と見るのなら、夏の月も悪くねぇな」

二人だけの時間を惜しむように、私たちはゆっくりと月明かりの下を歩いていった。