HEAVEN ONLY KNOWS ~Baby Breath Ⅳ~  ① | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

これはなおねぇとリレー中のクラブ桜花出張版です。


薄桜鬼の完全二次小説となります。苦手な方は脱出してください。



それぞれの想いをのせて過ごした七夕のお話 願いごとひとつ ~天の川~  の翌日のお話です。



07/08 07:00 From 土方歳三


sub:昨日はすまなかった。


今日は昼から花屋にいる。美味いもの食わせてやるから来い。

それとも昨日死ぬほど美味いもの食い過ぎて腹いっぱいか?(苦笑)


いや…俺がお前の顔を見たい。

だから会いに来い。






「う…ん…頭…痛い…ズキズキする」


昨日は泣き疲れて眠ってしまったらしい。


「目が…重い…カパカパしてる…」


鏡を見ると、目が腫れあがっていた。


「うわっ…どうしよう…ひどいなぁ~。こんなの初めてかも」


洗面所に立ち、冷たい水で何度も顔を洗っても、腫れが引く様子はない。


(とりあえず、眼鏡かければ少しは目立たないかな…パソコン作業用に買った度なしの眼鏡だけど、意外なところで役に立つな…)


ぼんやりと鏡を見ていると、母の怒鳴り声が聞こえた。


「ethlin、何してんの?もう8時よ!!」


「えっ!!うそ!!」


家を出る時間まで一時間もない。


私は慌てて着替えをして、会社へ行く準備を始めた。





何事もなかったかのように会社に着き、朝礼を受ける。


しかし、眼鏡をかけていても、腫れあがった目はとても目立つらしい。


みんながチラチラと私を眺めている…気がする。


「ethlin先輩、昨日泣ける映画でも見たんですか?」


ゆきちゃんが心配そうに顔を覗き込む。


「あはは…バレたか。泣きすぎで頭も痛いんだよね~」


笑って誤魔化しては見たが、ゆきちゃんには通用しなかったらしい。


「先輩…今日はお昼で帰ったらどうです?最近休み変更ばっかりで、連日出勤じゃないですか…家でゆっくりするのもいいし、久しぶりに花屋に寄るってのもいいんじゃないですか?」


ちょっとだけ胸が痛んだ。


朝、歳三さんから届いたメールを思い出す。


(時間がなくてお返事出来なかったけど…)


すぐに返信が出来なかった理由は他にある。


うまく笑えそうにないから、会うのが怖い。


(それに今日も仕事だし…)


心がささくれていて、言葉を上手く紡ぐ事ができなかった。


(いろんな事が頭にありすぎて、上手く整理できない…)


「はいはい…そんな顔してたら仕事にならないですよ。あっ!主任~!!今日先輩、時間調整で帰ってもらっても大丈夫ですよね?」


ぼんやりしているうちに、ゆきちゃんが話を進めてくれた。


「午前だけはがんばってくださいよ!私も手伝いますから」


背中を叩くゆきちゃんの手が、とても温かく感じた。






朝の開店の立礼が終わり、少しだけ息抜きに出た私は休憩所で携帯を開いた。


(帰りに花屋に行くか行かないかはともかく…歳三さんにお返事しなきゃ…)


休憩所は混んでいて、いつもは避ける煙草の灰捨て用の水の入ったバケツの前に仕方なく座る。


(このバケツの前…苦手なんだよね。)


カチカチとメールを打ち、さっと読み返す。



To 土方歳三


Sub:おはようございます


昨日は楽しくて、帰ったら夜中の1時でした。


久しぶりのお酒なのに飲みすぎたせいか、今朝は頭が痛いです。初めて二日酔いになりました(苦笑)。


歳三さん、明日はお花屋さんにいますか?明日はお休みなので遊びに行っていいですか?


休み時間にまたメールしますね。



送信ボタンを押し、メール送信中の画面をぼんやりと眺める。


(嘘…書いちゃった…)


頭が痛いのは本当。


でもその原因はお酒のせいじゃない。


(お酒飲んで寝ればよかったかな…そしたら少しは気が紛れたのかもしれない…)


急に社内用の携帯電話が鳴った。


慌てて立ち上がりって自分の携帯電話をエプロンのポケットに押しこみ、反対のポケットから電話を取り出す。


「もしもし…」


と言ったのと同時に


ボチャン…


(えっ?)


音のした方を見ると、煙草の灰だらけのバケツに私の携帯電話が沈んでいた。