俺の名前は斉藤一 其の一 | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

俺の名前は斉藤一。桜花学園高等部 一年生だ。

今日は金曜日。毎週金曜日は生徒会メンバーが交代で、校門にて挨拶をする日だ。

今日は俺が当番ゆえ、早く登校している。


「斉藤、今日も早いな」 

「おはようございます、会長。」


この方は、桜花学園高等部の土方歳三会長。先生方の信望も厚く、生徒にも人気がある。


「今日は校門はお前に任せる。俺は朝練している連中を調べてくる。」

「御意。」


朝の挨拶は、生徒の身だしなみや動向を調べる場でもある。朝が早い運動部は、見つからぬという考えが多く、風紀が乱れやすいのだ。



顔なじみが多い連中への挨拶を繰り返す中、黒髪を揺らして歩く少女と、騒がしい男子生徒が校門に現れた。


「おっはよー!!一君」

「斉藤さん!!おはようございます。今日は寒いから、大変ですね」

「平助、雪村、おはよう。平助は早いな」

「だってよー、千鶴が『今日は土方さんは朝早く登校したから、一緒に学校行こう』って誘いにくるしー」

憎まれ口をたたくわりに、平助の顔は笑っている.おかしな奴だ。

雪村がきょろきょろと周りを見渡している。


「雪村・・・会長は今、運動部の朝練を巡察中だ。伝言くらいなら預かるが?」

「えっと・・・」

「弁当か?」

「なっなんでわかったんですか!?」


あせる雪村に左手には、小さな鞄が一つ下がっている。


「直接渡すといい。会長もその方が喜ぶ」

「うーん・・・でもたまには学食の方がいいのかなーなんて・・・」

「だから、今日の弁当は俺が食ってやるって」


自信なさげにつぶやく雪村の左手の鞄を取り上げるように、平助の手が伸びた。

俺は女子のスカート丈を測る為の定規を、平助の喉下にあてがった。


「平助・・・雪村は会長のために弁当を作ったのだ。お前は食べる資格はない。」

「げっ」


硬直する平助に対して、さらに続けた。


「今お前に食べ物を与えたら、授業中に弁当を食しかねん。次期生徒会会長候補が早弁していたとなれば・・・全校生徒の風紀が乱れる」

「一君は固いなー」


苦笑いをする平助から弁当を取り上げて、雪村の左手に握らせる。


「雪村」

「はっ・・・はい」

「会長はお前の弁当を毎日楽しみにしている。俺は以前おかずを分けてもらったが・・・お前の弁当は美味い。自信を持て」

「あっ・・・ありがとうございます」



「千鶴、今来たのか?」


噂をしていると、会長が戻ってきた。

頬を高揚させて、会長に弁当を渡している雪村を見ていると、なぜか心がざわめいた。

この感情はなんなのか?なにかよくない事の前兆なのだろうか。

ただ、最近雪村を見ると、いつも何かがざわめく・・・。ざわめく気がする・・・。


ざわめきの意味もわからぬまま、冬の桜花高校の校門には、不穏な空気が近づいてきていた。





其の二に続く






薄桜鬼学園編 たまには斉藤さんのお話にしようと書いてみました。



ここで人物設定を紹介



雪村千鶴  桜花学園1年生 父は医者。幼い頃別れた兄がいる。


土方歳三  桜花学園3年生 鬼の生徒会長 千鶴ちゃんの家に居候中


藤堂平助  桜花学園1年生 千鶴とは小等部からの付き合い 中等部時代に告白したが、スルーされた(笑)

        生徒会長候補なのは、斎藤さんが断ったため。


斎藤 一   桜花学園1年生 鬼の生徒会長を支える副会長



桜花学園は若き理事長、近藤勇が経営する学園です。

土方さんは近藤さん宅に居候予定でしたが、諸事情により父の知り合いである、網道さん宅(千鶴ちゃん家)

に居候します。(近藤さん土方さんは幼馴染です)



微妙に年齢設定がおかしくても、妄想力で補ってください(笑)