裁判員制度:専用コールセンター初日 問い合わせ870件
裁判員候補者への通知が届き始め、対応に追われる専用コールセンターのスタッフ=東京都港区赤坂で2008年11月29日午後(代表撮影) 来年の裁判員候補者29万5027人への通知が28日に発送されたことを受け、最高裁は29日、候補者からの質問に答える専用コールセンターを東京都内に設置した。初日は約870件の問い合わせがあり、このうち「裁判員になりたくないので候補者名簿から消してくれないか」などの訴えは約40件だった。
裁判員制度については、いろんなところで不安の声が上がっています。死刑を宣告する責任を負いたくないとか、会社を休むわけにはいかないとか、その理由は要するにかかわりあいたくない、という、ごくごく一般的な心情です。
私はこの裁判員制度は反対なのですが、それは重責だとか、時間が取れないとかそういった理由ではありません。
裁判員制度の制度趣旨は「わかりやすさ」と「迅速さ」が主として挙げられております。「迅速な裁判」は緊喫の課題であって、裁判費用の面からも、被告人の精神的疲労、また社会復帰の点においても重要な課題であります。一方で、わかりやすい裁判が求められる理由は私は薄弱ではないかと思うのですが、納得性の高い裁判を目指すことと、身近な司法を実現しようとしたというところでしょうか。
しかし、裁判員制度を導入したからと言ってこの2つが解決されるというところに飛躍があると思いませんか?裁判員制度を導入すると弁護人も検察官も難しいことを言って争わなくなるということですが、それは現在でも被害者や他の関係者に対して裁判は公開されているのであって、にもかかわらずわかりやすい裁判がないというのはそもそもわかりやすい裁判など、志向していないといえます。また結局裁判員は守秘義務を課せられますので本当にわかりやすい裁判が実現するのかわかりません。
また、迅速な裁判は今でも3回の証拠調べで終わらせるという決まりを作れば容易に達成されます。
真の理由は別にあるのではないでしょうか。
