思い出すと心が壊れそうだし
ここに書けないことも多いのだが
書ける範囲で書いてみる。
僕は腕利きの工作員だった。
奴隷船への潜入、過去に潜入した工作員の救出。
それが今回の任務だったが、失敗した。
警戒されないよう潜入は丸腰でがモットーだ。
現場で調達したスコップで船長を
完全に絶命させたと思ったのだが、
船長の体には自己修復か何かの仕掛けがあるらしい。
そこを解明しないとやつは仕留められない。
だから任務は「救出」だったのか…と悔やんでも遅い。
過去に船長に歯向かった者は、一目でわかるよう体の一部が欠損していた。
なるべく殺さないで有効活用、が船長のモットーらしかった。
僕より前に潜入した槍使いの男は、片手片足が無かった。
相当ひどい目に逢ってきたみたいだが眼光は消えていなかった。
だいぶ前に潜入した体術に長けた女の子は、
体内に電磁石を入れられているようで
船長がスイッチを入れると好きなように動かされていた。
過去に船長に歯向かった者は、
トイレや食事のたびに他の奴隷からいじめられていた。
控えめに言って地獄だった。
この世は暴力と金で支配されていると、まざまざと見せられた。
次に潜入する奴には、任務を守れと言いたい。
という夢をみた。