僕はジャングルで静かに暮らしていた。
木の葉で家を作り
木の実を食べて暮らしていた。
「知らせ」が来るまでは。
気配を感じながら、
その視線をかいくぐって
僕はジャングルを抜け出した。
何よりうれしかったのは
疎遠だった旧友が何人も手伝ってくれたことだ。
街にほど近い宿で会った旧友は
護衛を一人つけてくれると言った。
すでに2人力強い味方が同行していたので
君自身を守ってくれと僕は言って断った。
老練な運転手さんが操る電車に乗って
広い洞窟に入った。
アップダウンやカーブの激しい道もなんのその、
ぐんぐん突き進んだものの、
最後の上りだけはどうにも上がれない。
1度は諦めたが、
体勢を整え2度目で上れた。
…という夢をみた。