日曜日。

 

まだまだ本格的な冬って感じでもない12月...

 

 

映画を。

 

今日は少し古い...といってもね、私にとっては90年代以降はほぼ現在、と言ったら少し大袈裟だけど、いわゆる一番感受性の高かったであろう私の20代における「実は観ていませんでした」映画を観てみた。

 

 

ピーター・ウィアー監督、ジム・キャリー主演、1998年の「トゥルーマン・ショー」を今日はチョイス。

 

映画は所詮虚構、されど「真実」を語るうえでこれほど雄弁なツールはない、ということに着目したウィットに富んだ、いや実に辛辣な、そんなコメディ映画。

 

 

トゥルーマン・バーバンクという平凡なサラリーマンの生活を壮大なセットの中に閉じ込めて24時間356日カメラで追い続けて、それをそのまま「トゥルーマン・ショー」として放送しているという虚構...それを演出する者、そのショーに役者として出演する者、そして視聴者...知らぬは亭主ばかりなり...

 

 

日本でも「家政婦は見た」という2時間ドラマがあったけど、そういう人の「のぞき見」したいという好奇心をくすぐりつつ、真実とは、生活とは、そして人生とは、そう語りかけてくる映画。

 

 

ポイントはトゥルーマンがその「生活」に疑問を抱き、自分自身をどうやって取り戻そうとするのか...クライマックスから潔いラストまではまさに「視聴者」としてだけでなく、トゥルーマン本人と自分を重ね合わせて、そのカタルシスが最高潮に達する...何とも清々しい映画。

 

 

 

情けないけど、これほど有名な作品...実は、観ていませんでした。

 

 

ウィキペディアによると脚本はあの「ガタカ」のアンドリュー・二コルで監督もする予定だったらしいが当時はまだ未熟ということでピーター・ウィアーが監督したということのようで、ああ映画の歴史の1ページがここにもあったのかと、ますます観ていなかったことを後悔した。

 

まあ二コルが監督してても「名作」だっただろうけどね。

 

 

でもこういう脚本ありき、脚本のアイデアこそが命の作品に出会えると、何だかテンションが上がるね。

 

 

いや、やはりその出会いは私にとってはあまりにも遅すぎた...どうしても後悔の気持ちが、ね。

 

 

さて、今年もあと少し...いろいろと頑張ろう。