日曜日。
もうすっかり秋。
さわやか、ですね。
今年は夏が短く、秋がちゃんとあって、何だか、いいですね。
というわけで、にち10、洗濯、映画。
今日はクリント・イーストウッド監督作、2011年の「J・エドガー」を。
最近、何だか、イーストウッドばかりだな。
アメリカ、FBIの初代長官、ジョン・エドガー・フーバーを描いたいわゆる伝記モノ。
名前は聞いたことがあったけど、この人がどういう人なのか、FBIの誕生も含めて全く知らなかったので、そういう意味ではこれもまたアメリカ史のいいお勉強。
ただ、イーストウッド監督ということで期待した分は、少し差し引いた方がいい、かな。
晩年のフーバーが、自伝を書かせるというシーンで自身の歴史を振り返るという形を取った回想形式で描かれるのだが、その序盤、時系列が激しく入れ替わるのと、ナレーションでグイグイ前に進める構成は、字幕で観ているせいもあってあまりにも忙しすぎてそのあたりも少し混乱したが、そのキャラクターと人間関係の「独自性」はまさに伝記モノ。
脚本を担当したダスティン・ランス・ブラックという人は性同一性障害を抱えた人で、それがJ・エドガーのキャラクターと重なって、あけすけではないにしろ丁寧に描かれていたように思うが、全体的にはどこか地味だったかな。
それでもあの「翼よ、あれがパリの灯だ」のリンドバーグの息子の誘拐事件をからめたり、FBIの黎明期における科学捜査が導入されていく下りはなかなか興味深かった。
まあでもねえ、アメリカの暗部、権力構造のおぞましさ、暴力には暴力で対抗するというその先の見えない感じが、まさに現代に通じていて、そのあたりは何だか怖かったな。
右寄り、左寄り...何なんだろうね。
どちらも敵愾心をぶつけることでしか自分を正当化できないという、物悲しさがあるね。
今日はホントは映画なんか観ずに頑張ろうと思っていたんだけど、何だかやる気が出ない。
時間がないのにね。
まあ、そんなときに観るべき作品とは言えないのかも知れないが、イーストウッド作品の中でも少し「異端」な映画に接したということも含めて、これもまた私にとっては充分過ぎるほどの「糧」となったんじゃないか。
秋なのにね、何だかね、モヤモヤ...
そういうときは、動かない方がいい、よね、多分。
ああ、ダメだ今日。
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