さて、今日の2本目。

 

 

買い物を昨日の仕事の帰りにできたので、今日は2本、観られましたよ。

 

 

 

 

1本目はフランス映画だったので、2本目は日本映画を。

 

 

という訳で、久し振りに「山田洋次監督の100本」を再開。

 

 

今井正監督の1962年、昭和37年の「喜劇 にっぽんのお婆あちゃん」を。

 

 

 

老人ホームを抜け出した北林谷栄扮するお婆ちゃんが浅草で出会ったミヤコ蝶々扮するもうひとりのお婆ちゃんと街を散策するところから始まる、ある種のロードムービーだが、内包するテーマはズバリ「老人問題」というね。

 

 

 

このふたりが街で出会う人々との様々なエピソードを積み重ねつつ、その老人ホームの多彩なキャラクターたちの「日常」を時折差し挟む構成。

 

 

そのふたつを積み重ねてゆき、北林谷栄の老人ホームを抜け出した理由とミヤコ蝶々の「事情」が徐々にそのベールを脱ぐというね...もうね、脚本が水木洋子さんか、なるほどね、ホント、凄い。

 

 

 

題名の冒頭に「喜劇」とあるが、本編では出て来ず、単純に「にっぽんのお婆あちゃん」となっているあたりも含めて、そのテーマの重さがこれほどの軽快なテンポの中で描かれていくというね、もう、私、脱帽です。

 

 

あとはねえ、もうこの豪華出演陣。

 

 

メインのふたりは言うに及ばず、まわりももう大勢の名優、芸達者たちが脇を固めていて、全く隙がない。

 

 

 

 

これぞ映画だ。

 

 

これぞ脚本だ。

 

 

 

やっぱりまだまだ、学ぶことは多い、多過ぎる。