久し振りにウチで映画を見た。
古典の名作「オズの魔法使」。
1939年のアメリカ作品で原題は“The WIZARD of OZ”、ビクター・フレミング監督の作品。
同じ年のフレミングの「風と共に去りぬ」同様、当時では珍しいカラー作品だ。
厳密に言うと冒頭とエンディングはモノクロ。
物語を語るアクセントとしてもそのコントラストは効果的だった。

もう言うまでもなく子供向けファンタジー映画の原点にして代表作。
古い映画なので、演技が大げさに感じられたり、ストーリーが分かりやす過ぎたりという印象はあったが、それを抜きにしても単純に楽しめるミュージカル・ファンタジー。
私も聞き慣れているスタンダード・ナンバー「オーバー・ザ・レインボー」がこの映画の音楽だと今回初めて知った...あせあせ

70年近く前の映画とは思えぬセットの豪華さ、特撮技術。
今回もいつものごとくNHKのBSハイビジョンで録画したものを見たのだが、リマスターされたものだと思われるカラーの画はとてもきれい!
1939年といえば、和風に言い直すと昭和14年!!
内容もさることながら、映像そのものが全く古くない。

こういう映画は子供の頃に見ているのと見ていないのとでは、人生も大きく変わってしまうのではないだろうか。
大袈裟だが少しそんなことを思った。
ただ、大人の私が見ても十分楽しいし、子供心を取り戻すのもたまには悪くない。
いや...いまだに大人になりきれない子供っぽい私だから楽しかったのか?あせあせ

私はこういう古典中の古典の中に、相変わらず見ていないものが実に多い。
その後派生したと思われるあらゆる物語のあらゆる要素がギッシリ詰まった、映画そのものの原点ともいえる今回の作品。
今まで見ていなかったことはある意味、罪だ。

...またしても、自分の映画というものに対する無知を心から恥じる。