思いがけない休日をどう過ごそうか...雨だし、やっぱり映画しかないかむふっ
と言う訳で、午前中にたまったいくつかのテレビドラマを消化し、午後に気合を入れて2本の映画を見る。

最初の一本はNHKのBSハイビジョンで録画していた「ベッカムに恋して」という作品。
2002年のイギリス・アメリカ・ドイツ合作、インド系イギリス人の少女がサッカーを通して成長していく姿を描く青春映画。
もう一本は、これもNHKのBSハイビジョンでやったエリア・カザンの不朽の名作「エデンの東」。

まずは「ベッカムに恋して」。
原題は“BEND IT LIKE BECKHAM”、つまり「ベッカムみたいに(ボールを)曲げろ」ってことだw。
まあ「恋して」と付けたがる配給会社の気持ちは分からないでもないが、それでもやっぱり...げっそり

それはともかくこの映画、メインはインド系イギリス人の少女が、インドの古い慣習と闘いながら、サッカー選手として成長していくお話。
主役のパーミンダ・ナーグラという人はこの映画が初出演ということらしいが、目鼻立ちが整ったなかなかのベッピンさん。
小柄だが魅力的な女優さんだ。
その少女の相棒というかライバルというか、彼女の隠れた才能を見出し、共に成長していくもうひとりのサッカー少女をキーラ・ナイトレイが演じている。
この女優さんの作品には今まで縁がなく1本見たのみ(スター・ウォーズ エピソードⅠだw)だが、今ではすっかりメジャーな女優さんのようだ。
その二人の恋の鞘当に絡むのが、サッカーチームの監督を演じるジョナサン・リース=マイヤーズ。
その恋の鞘当も面白いが、この映画のポイントは少女がインド系イギリス人であるということ。
肌をさらすことさえはばかられるインド系社会にあって、慣習を守ろうとする親との間に生ずる葛藤、対立がいいアクセントになっている。
日本で生まれ育った純日本人の私には想像もつかない、ヨーロッパの民族問題もからみ、その部分はなかなか興味深く、コメディタッチでさえある。
お決まりの展開が多いようにも思えたが、全体的にはうまくまとまった好感の持てる青春映画だ。
隠れ(?)サッカー好きの私としては、冒頭にリネカーが出てきたりして少しニヤリw。