我が家のテレビに内蔵されているHDDの容量がいろいろ録画していたらついに足りなくなり、先ほどNHKのBSハイビジョンで放送された映画「阿弥陀堂だより」を生で見た。

...癒されました

 

 


最初はこのゆるいテンポに違和感を感じていたのだが、話が進むにつれこのテンポの魔力に取り付かれ、気がつくとすっかりこの映画のとりこになっていた。

 


小泉堯史監督。
黒澤明さんの下で修行を積んだ映画人。
「雨上がる」は黒澤色が少し残りつつも、これもまた癒される映画だったが、今回の「阿弥陀堂だより」、黒澤色が弱まり「小泉」色に染まっていたように思います。

 

役者さんもみんな自然な演技。
樋口可南子はいまだにとても美しい。
寺尾聰の安心感、さらに北林谷栄の味のあるたたずまいに癒される。
医療、老い、そして人の死...いろいろな問題も含みつつ、長野県の山村の四季の移ろいを織り交ぜながら、淡々と描かれる2時間あまり。
こういう映画こそハイビジョンの真価が発揮される!


都会であくせく生きることはやはりつまらない。
都会人としての「逃げ」ではなく、純粋にそう思えるような映画でした。
ここのところ最近製作された「邦画」を見る機会が少し増えたが、なかなかどうして、はずれがない。
チョイスがいい自分をほめるべきか、ただ単にホントにいい邦画が増えてきたのか...

 

 


さて...明日に備えてお風呂にでも入ろうか。
いや、その前に洗い物を...