カメ子が
私の前に現れたのは
突然のことだった。
昨日
バイト先に出勤し
開院の準備をする私の前に
カメ子は
そっと姿を見せた。
愛の女神から授かった
あの象徴的な紋様を背中に刻んだカメ子は
私に囁く。
(おめでとう。)
カメ子は
気まぐれだった。
私が探しても
姿を見せないのに
ふと気が付くと
そこにいる。
そしてまた
私に囁く。
(おめでとさん。)
しかし
それは私の空耳だった。
カメ子は
愛の女神の祝福を受けた子では
なかったのだ。
医院長先生は
スマホを片手に
私に言った。
「 シータさん
カメ子は “エサキモンキツノカメムシ” と言うようだよ。 」
カメ子 ↓↓↓
![ちびびびっちシータの 徒然なるままに](https://stat.ameba.jp/user_images/20111027/02/eternity-laputa/c1/e5/j/o0800061411572624398.jpg?caw=800)
愛の女神の使者でも なんでもなかった
“エサキモンキツノカメムシ” という名の ただのカメ虫 カメ子 ↓↓↓
![ちびびびっちシータの 徒然なるままに](https://stat.ameba.jp/user_images/20111027/02/eternity-laputa/7e/e3/j/o0800058011572624399.jpg?caw=800)
~ 解説 ~
昨日
バイトに出勤すると
カメ虫がいました。
ティッシュで包んで
外に逃がしてあげようと
凝視してみると
背中にハートの模様がありました。
おお!
これはなんと珍しい!!
偶然?
奇形?
なんにしても
今日!
ハートにまつわる生き物が
私の前に現れるなんて
明日の私達の記念日を祝ってくれているんだわ!!
と
心の中でで勝手に盛り上がり
医院長先生と二人でキャッキャしながら
カメ子の行動を暖かく見守っていたのですが
(先生がキャッキャした理由は不明。)
夕方の空き時間に
先生が何気なく
ドラえもんも真っ青の現代の便利道具
“Google”を使ったらしく
“エサキモンキツノカメムシ” という
カメ子の本性を暴いてしまったのです・・・。
( 本性 → http://homepage2.nifty.com/tnt-lab/nat/esaki/esaki.htm )
なんだよ・・・ カメ子・・・・・・
あたし
嬉しかったのに・・・
今日
ハートを背負ったお前が来てくれるなんて
なんだか素敵な前触れのような気がして
本当に嬉しかったんだよ・・・
なんだか愛着まで湧いてきて
カメ子・・・お前を・・・
プラトニックに愛し始めちゃっていたのに・・・・・・
( ↑ 触ると臭いから。)
それなのに・・・
それなのに・・・・・・
カメ子の嘘つきぃぃぃぃぃぃ!!!
・・・というわけで、
カメ子に出会った翌日
結婚6周年を迎えました。
うふふ。