昨日、福島県いわき市の現状を書きましたが、コメントやメッセージで沢山の質問を頂いたので、答えられる範囲でその返信をしたいと思います。
【Q1】
何の為に行ったの?
【A1】
1つは食料や衛生用品を届ける為に行きました。
周囲からも、これを持って行って欲しいという希望を受けた物をまとめて持って行きました。
尚、車は2台で、知人の経営者とそのスタッフが同行しています。
もう1つは、孤立している避難所があると聞いていたので、その発見が出来ればと思い、ガソリンが保つ限りの捜索をしたり、現状の聞き込みをしました。
【Q2】
孤立している避難所はあった?
【A2】
ガソリンが保つ限り市内の様々な所を探しましたが、見つける事が出来ませんでした。
また、災害対策本部によると、現時点では孤立している避難所は無い(少なくても情報は入っていない)との事でした。
【Q3】
物資の個人宅への配布はどうなっている?
【A3】
まずは平にある物資の集積がされている場所から、避難所への輸送が行なわれます。
災害対策本部によると、ここまでは現時点で出来ているとの事。
現在その先の、避難所から個人宅への物資配布の構造を作っているそうですが、こちらはまだ実行出来ていないようでした。
ただ実際の所、全ての個人宅への配送は難しいと感じました。
避難所に取りに来た人への物資の配布は行なっていますので、ガソリンの節約の為にも例えばブロック毎に代表者を決める等して、まとめて取りに行くというような流れが必要かも知れません。
重要と思われる質問の回答はこのような感じです。
また、前回の記事で誤解が生まれてしまうと良くありませんので、その部分を書かせて頂きます。
先日、宮城県石巻市に行った際に、とりあえずここまでの事が出来ていれば、、、
避難所の人が生きて行ける
という部分に、一定の安心感をもちました。
この安心感と言うのは、、、
「どう頑張っても死んでしまう」ような状態では無い
という意味です
どの被災地についてもそうですが、楽観視出来るという意味ではありません
電気もガスも家も無く、お風呂に入る等はもってのほかです。
ガソリンどころか、街のほとんどの車がアルミホイルをクシャッとしたかのように壊れています。
避難所への道路も、車一台分は自衛隊の方が頑張って空けてくれましたが、道路の両脇は残骸でいっぱいです。
また、ショッキングな内容ですので前回は書く事を避けましたが、いくつかの家の壁には「遺体回収願います。」と張り紙があります。
また、身内の自宅を確認しに行った時には、すれ違ったおじさんから、、、
「その奥に行くと遺体がゴロゴロあるから気をつけて」
と、笑顔でお気遣いを頂きました。
会う事が出来た祖母も、、、
「そこらの人がいっぱい死んだんだよ」
と言って肩を落としていました。
それでも
生き残った人は皆一団となっていて、とても大きな「力」を感じました
いわき市も、もちろん大変な状態です。
今までと同じ生活水準に戻る為には、まだまだ時間もかかると思います。
しかし、もう少し物資配給のシステムが整えば、、、
かなりの改善が出来る
ように感じました。
そしてそれは、被災地以外の人からの支援では実現はとても難しいです。
被災地以外の人間が出来る事は、とても限られています。
物資を送るか募金をするかくらいです。
しかし、募金がどう使われるかも分からず、物資も今は何が必要なのかが分からない状態です。
でも、1回いわき市に行ってそれをブログに書いただけで、様々なコメントを頂く事が出来、、、
こんなに現状を把握する事が出来る
んです
また新たな「被災地以外の人間が出来る事」も増えたと思います。
今いわき市のようなエリアに必要なの物は、、、
ガソリン
と
円滑な物資配給システムを作れる人
だと、個人的には思いました。
もう被災時から一週間以上時間が経っています。
これはどの被災地でも言える事ですが、発信の内容も、例えば個人宅への配送の問題であれば、、、
「個人宅に物資が届かずに困っている」
という内容では無く、、、
「個人宅に物資を届ける為にこうして欲しい」
という、具体的な提案が、現地の方であれば出す事が出来ると思います。
そういった情報が発信されていれば、それに答える人は必ず出て来ます
ただ、電気の通っていない地域には、その発信が出来ません。
その地域の発信は、周辺の地域の人の発信に頼らざるをえません。
日時と情報元が明記された発信が増える事を望みます
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