8年前のことだが、地元の衆議院議員小坂憲次の長野における「偲ぶ会」で、高校、大学の後輩にあたる石破茂が故人を「才色兼備」と褒めた。この語、女性以外に使われるのは、聞いたことも無ければ文書で読んだことも無い。その驚きと共に、自らの容貌にかなりのコンプレックスを抱いていることもわかった。
「どこへ出しても恥ずかしくない」というのが慣用句だが、石破先生の顰に倣って言えば、「どこへ出しても恥ずかしい」のがこの総理だ。一方、ルックス的に「どこへ出しても恥ずかしくない」のが小泉進次郎だ。ただし、環境相時代の国際会議での「セクシー」発言を今後も繰り返しては国益を損なう。石破総理、三白眼で怖い印象を誰にも与えていることは言うまい。しかし、総理になった途端に、史上最速での国会解散、裏金議員原則公認と、自らの信条破りで石破らしさは全く影を潜めた。この総裁選で石破の倍近くの議員票を集めたのが小泉で決選投票に残れたら小泉総理誕生だった。(ただし、彼の場合、シャッポは軽い方がいい、という同僚議員の思惑だろうが。)議員仲間の信頼が全くないのは、議院内閣制の下では「無能」と同意語なのだろう。何も成し遂げることなく終わるのか。日米地位協定の見直しに言及していたから、少しは期待したのだが。