レッドロビンの剪定がほぼ終わりにかかった頃、郵便屋さんが入ってくる。仕事を片付け、いそいそと郵便受けを覗くとやはり「文藝春秋」(4月号)だ。“アフタヌーンティー”をとりながら開く。

「緊急特集」は何と「日本の食が危ない!」。前回のブログで取り上げたばかりの「世界で最初に飢えるのは日本」の著者鈴木宜弘東大大学院教授が寄稿している。4章からなり、

1.有事の際は餓死者も!食料自給率は実質10%

2.国内農家「コメつくるな、牛殺せ」は亡国への道

3.米国がおしつける遺伝子組み換え作物、ホルモン牛肉

4.家庭菜園、学校給食・・消費者と生産者の垣根をなくそう

内容的には「世界で最初に・・・」とほぼ同じ。よって感想は繰り返さない。

ノンフィクション作家奥野修司「農家が嘆く『有機栽培の壁」。「有機栽培は虫がつくので無理。道の駅でも虫食いの跡があったら売れません。売れなければ農家は生きていけません」という農家の声を寄せている。もっともと思う。我が家は、自家消費しかしていないのだが、減農薬栽培だ。

料理研究家土井善晴の「和食文化を救う一汁一菜」もいい。味噌汁とご飯と漬物でいいということだ。私自身、よくある、「最期に食べたい物」は?と問われればそう答える。注文を付けるのは、土井は「味噌だけはいいもの」とするが、私は、ご飯は最高においしい新米、漬物は野沢菜だ。水田の美しさは、日本文化の礎であり、最高の景観だ。

 

「同級生交歓」というとてつもなく長く続いているグラビア欄がある。今月号はちょっと驚いた。筑波大学附属駒場中・高等学校(平成10年卒)。言わずと知れた進学超名門校だ。ここに、東大教授、大阪大教授、著名な評論家(與那覇潤)と並んで2人の(少なくとも私には)無名の男優(1人は東大法学部卒、1人は東大受験失敗)がいる。そのうちの受験失敗者がAV男優だ。彼の弁、「最近は体力と性欲の衰えを感じ人生初の就職活動を考えています」だそうだ。