6時2分のJアラートには驚いたが、じゃあ何ができるんだ?ということで何もしなかったという人がほとんど全てだろう。かく言う私もそうだ。但し、私は8月13日に「世界で最も核シェルターの必要な国―日本」と題して核シェルターの必要性を訴えている。できるとしたら、「一家に一台、地下核シェルター」の体制(会社にも必要)を整え、アラートの際逃げ込むことだ。

 

 ここまで情勢がひっ迫している中で、メディアの対応はどうだ。国民に核シェルターの必要性を説いたところは皆無で、それどころか、朝日新聞を中心とするメディアの対応はレーガンSDI(戦略防衛構想、メディアは「スターウォーズ」と呼んだ)を提唱した時を思い起こさせた。ソ連を攻撃する計画をしたわけではない。目的はあくまで「防御」だった。今回北朝鮮のグアム周辺へのミサイル発射声明後、小野寺防衛相がミサイル防衛網を整備する旨の発言をした時と同様、朝日等のメディアは猛反発の論陣を張っていた。

 

 レーガンのSDI構想はどうなったか。ソ連の西側メディアへの反SDI工作にもかかわらず、ソ連はこの開発競争に耐えかねて崩壊したのである。メディアはなぜ日本のミサイル防衛網の整備が北朝鮮の崩壊に繋がると読めないのか。昨日、メディアには鳥瞰する目が要請されると書いたのはこのことである。