みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回の「がんの授業」は
ということで
手術をするよりも安いといわれる
放射線治療ですが。
肺がんの標準的な放射線治療と
高精度放射線治療とでは
一般的にどれくらいの費用が
かかるのか
について書いてみました。
放射線治療といえば、がんの種類と治療装置
によっては保険適用にならないこともあり、
治療費が高いイメージがありますが
それはあくまで全額自費による治療の
場合といえます。
最近では精度の高い治療方法も
保険の適用になってきていて
その中でも注目度が高いのが
重粒子線や陽子線といった粒子線治療です。
これまでは先進医療として
約300万円程かかっていましたが、
2018年4月から保険診療の適用になる
がんの種類も増え、患者さんの自己負担は
大きく減少しています。
では、問題です。
重粒子線、陽子線といった粒子線治療の
特徴として正しいのはどれでしょう。
A: 副作用が少なく、治療効果が高い
B:がん細胞をピンポイントで狙い撃つ
C:特に重粒子線は殺傷効果が2~3倍大きい
D:国内で粒子線治療の施設は数える程度
正解は、全部です。
従来の放射線治療の場合、
体の外から病巣に向けて照射すると
体の表面で最もエネルギーが高く
体内に進むに従って弱まってしまうため
正常細胞にもダメージを与えてしまう
弱点がありました。
そうした弱点を補うために開発されたのが
重粒子線、陽子線といった粒子線治療で、
がん病巣に狙いを定めた照射を可能にし
病巣の手前と奥にある正常細胞への
ダメージを抑えることが出来るのです。
その結果、治療効果が高く、副作用が少ない
ことから、身体にやさしいがん治療と
いわれています。
特に重粒子線では、陽子線よりも
がん細胞に対する殺傷効果が2~3倍大きい
特徴があり、照射回数をさらに少なく、
治療期間をより短くすることが可能です。
ただ、問題点は2019年の現時点で
粒子線治療を行っている施設が
国内に23ケ所しかないのです。
全国の施設について
詳しくは医用原子力技術研究振興財団の
サイトで確認できます。
それでは、
今日もよい1日を、体に感謝を!
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