みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回の「がんの授業」は
ということで
世界を見ると放射線治療の頻度が
多いこと、日本ではどうなのか
そして放射線治療にはどんなメリット
があるのか、今後の傾向は、
について書いてみました。
アメリカ、ドイツ、イギリス、などの
先進国では、がんと診断された方々の
60%以上に対して放射線治療は行われて
います。
日本での放射線治療のイメージはというと
手術で完治が危ぶまれる時の追加処置、
であったり、
大きくなったがんに対して手術の精度を
上げるための縮小効果を狙った治療方法
といった印象をお持ちではありませんか?
がん治療といえばメインは手術、
との意識が一般的に強いと感じます。
また、これまでの放射線治療では、
がん細胞だけでなく、その周辺の
正常細胞にも放射線が当たり、
ダメージが出る懸念がありました。
近年は、がん病巣部にピンポイントで
放射線を照射するなど進化しています。
そこで問題です。
放射線治療のメリットとしていえるのは
次のうちどれでしょう?
A:メスを使わず臓器をそのまま残せる
B:痛みが無く体への負担も少ない
C:手術と比べ大きな生存率の差は無い
D:通院でも可能である
正解は、全部です。
患者としての望みは臓器や体に
傷をつけず、日常に支障がない状態で
がん細胞が消えて無くなることと考えます。
例えば、喉頭がんができてしまった場合は
手術だと咽頭を全て切除してしまいます。
喉頭がんの多くは声を出す声帯の部分に
生じるので、これを切り取ってしまうと
永久に「声を失う」ことになるのです。
一方、放射線治療を行った場合は
喉頭を残すことができますので
声を失うことはありません。
治療する前と変わらない生活が
できる点が最大のメリットなのです。
他にも
装置を使って体の外から放射線を照射
する場合、患者は寝ているだけでよく、
治療自体の負担が少ないこともあり
「身体にやさしい」がん治療の一つと
いえます。
それに、
手術とあまり差の無い治療効果というのも
今後はさらに期待できそうですね!
それでは、
今日もよい1日を、体に感謝を!
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