『昭和40年男』2月号(vol.83) | 川瀬有希の独り言

川瀬有希の独り言

田中好子さん、キャンディーズ、岡田有希子さんに捧げるブログ

本日11日発売の『昭和40年男』2月号(vol.83)の特集は個人的には非常に好みな内容。

題して「アナログで再生する俺たちの音楽」。


一般にアナログといって最初に頭に浮かぶのはレコードで、本書でもトップで取り上げられているが、うちにプレーヤーが無く、比較的早くCDに馴染んでいた自分にとってのアナログとはラジオでありカセットであり、ラジカセでありミニコンポである。

ここにあるミュージックテープに生テープ、更にはエアチェックや新製品情報獲得のためのFM雑誌、どれも見てるだけでワクワクする。



ラジカセと言えばこの方、松崎順一さん。

この手の企画では大抵見かけるが、今回も当然の如く登場。

松崎さんのラジカセ・コレクションはほんと凄いからねぇ。


勿論高価なピュアオーディオに対する憧れはあったけど、裕福な家庭ではなかったので購入は諦めていたが、それだけに妄想は膨らみ、電器店でカセットをたった1本買うついでにいつもカタログを大量に持ち帰っていた。

それらを机の上に並べ、頭の中で組み合わせ、好きな曲をいい音で勝手に再現。

アンプはサンスイの07シリーズ、907は高いので607で妥協。

スピーカーはダイヤトーン、若しくはYAMAHAのセンモニをVictorの4脚スタンドにしっかり置く。

アナログプレーヤーはYAMAHAのGT−750にDENON(断じてデノンでなくデンオンだ)の代表的MCカートリッジDL−103を装着。

チューナーはシンセタイプでありながらダイヤル式チューニングを採用のKENWOODを導入。

カセットデッキはSONYの3ヘッドにKENWOODの2ヘッド。

いや、dbx採用のAKAI(或いはA&D)も捨て難い(たとえ想像でもNakamichiのDRAGONは畏れ多い)。

それらを2台並べたYAMAHAの黒いGTラックに設置。

そして最後は及川公生さんにチューニングしてもらう。

・・・妄想もここまで拗らせると病気だ(笑)。


こういったいわゆるバラコンが無理なら、せめてミニコンポぐらいは、と願いつつも結局叶わず。

当時ミニコンポで欲しかったのはパイオニア。

音より何より、そのデザインが好きだった。

SONYのLibertyよりKENWOODのROXYより断然パイオニアのprivate。


まだ買ったばかりでちょっとしか目を通していないため、上っ面な紹介になってしまったが、アナログ関連に興味のある方は是非お手元に。

それと、これはしっかり書いておきたいが、決してノスタルジーでこれらを語っているわけではない。

現在はPC1台あれば何でもできる世の中だが、そういった利便性やデジタルの良さなどとは関係なく(それはそれでちゃんと認めつつ)、「好き」というただ一点で自分にとってはアナログものは現在進行形である。

時代性なんてどうでもいい。

好きなものは好きなのだ。

たとえ時代遅れと言われようと、これからもその道を追求していく。