










地獄から天国
真夏の別宅に着いた。
田尻のetekoハウスと言ってる場所だ。
誰も訪れない場所なので、こう言うひょげんになってしまう。
一週間を滞在するつもりだ。
etekoハウスに来る前に、6号国道を挟んだ海側にあるアウトレッドぽい奥にあるマルトで食材を買い込む。
お肉に牛乳、野菜、お酒などなどだ。
etekoハウスにもどった初日は、ブレーカーが落としてあるので、冷蔵庫はただの収納boxだ。
中は、電気を切ってるから冷えてない。
そんなわけで、etekoハウスの初日は、安い日本の純米酒というのを、カップに入れて飲み乾す。
だって、冷蔵庫には、氷がないからね。
そんなもんで、日曜日の夕方を過ごした。
冷蔵庫には電気が通じてるみたいだった。
製氷のタンクに水を入れてセットする。
表のドアにある小さなパネルボタンを押す。
製氷を押すと、小さな表示パネルに赤文字で、「H」表示が点滅する。
その後に、「29」の数字が表示される。
それが断続的に続く。
etekoは思った。
冷蔵庫内を冷やそうと言うスイッチを入れたら、ただ今の温度は、29℃ですって言う表示かなと思いこんだ。
明日には、氷もできてると思った。
次の日、パネルの表示は昨日のまま。
氷は、できてない。
やばい。
冷蔵庫が動作してない。
冷蔵庫が壊れた。
パニックになった。
この猛暑の中、冷蔵庫が壊れるって、なんだよ。
みんな、キシバのせいだよ。
日本は終わるのと一緒に冷蔵庫が壊れた。
やばいよ。
惣菜、お肉、卵、野菜などなど、みんな腐っちまうよ。
キシバはみんな腐ってる。
それと一緒かよ。
ネットで冷蔵庫の修理とか、いろいろ検索してみた。
脚立を持ち込み、高いところにある冷蔵庫の電源のコンセントを切ったり入れたりした。
リセットが大事とか書いていた。
いろいろやってみた。
2011年製の冷蔵庫は、動きそうになかった。
コンプレッサーは動いているのか、?
ファンは動いているのか。?
いろいろ試したけど、作動する気配はない。
火曜日までは、冷蔵庫は死んでいた。
朝、冷蔵庫の扉を開いて、紙パックの牛乳を飲もうとした。
日曜日のや夕方、月曜日の朝は、生温かい牛乳を飲んだ。
大きな牛乳の紙パックには、8割以上の牛乳が残っているはずだ。
紙パックを扉の裏の棚から取り出したとき、その8割り分の牛乳の重みを感じた。
パックわ口にもっていって、傾けた。
しかし、いくら傾けてても牛乳が口に落ちてこない。
なんじゃあこりゃあ。
紙パックには牛乳の重みが手に伝わってる。
神パックをいくら傾けても゛牛乳が出てこない。
パックの口から、中をのぞみこむ。
牛乳が固まってる。
液体が固体化してる。
牛乳が、三日目で、ヨーグルトになってる。
なんてこった。
冷蔵庫が壊れたことで、真夏の常温に置いた牛乳がヨーグルトになっちゃた。
食せるのか。
分かんない。
調べてみよう。