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日立市役所 暗渠前で越水 数沢川と平沢川の合流部分 「半分は人災だ」地元住民の不安が現実に

オピニオン1 日

川があふれ泥や土砂に覆われた日立市役所。暗渠(写真中央)手前で数沢川(正面奥)に右側から平沢川が合流する=9日、日立市で

川があふれ泥や土砂に覆われた日立市役所。暗渠(写真中央)手前で数沢川(正面奥)に右側から平沢川が合流する=9日、日立市で© 東京新聞 提供

 台風13号による記録的大雨で8日夜に茨城県の日立市役所が水没、停電した浸水被害は、すぐ脇を流れる川の水が駐車場部分の暗渠(あんきょ)(地下水路)に入る手前で越水していた。2本の川の合流部分にも当たり、専門家は「河川の合流部や暗渠の手前は水があふれやすい」と指摘。付近の住民たちも以前から水害を心配していたという。今回は市役所の下流側にある家屋も多数浸水し、不安が現実になった。(長崎高大)

 「確かに過去にない雨だったけど、ここまで水が来たのは、市役所の地下で水が詰まったから、その手前であふれたんだと思う。半分は人災だ」。市役所近くの青果店員の男性(48)は11日、店内の泥を掃除しながら嘆いた。

 現在の市役所は、東日本大震災で損傷した前庁舎を教訓に、防災機能を強化し2017年に完成した。建て替えに伴い、庁舎の西側約30メートルを流れる数沢川は、市役所の敷地に入る部分が暗渠化され、上部は市役所の駐車場になっている。暗渠の手前は数沢川と平沢川の合流部にもなっている。

 市役所近くで洋服修繕店を営む樋口誠治郎さん(72)は「70年以上ここに住んでいるけど、この辺りは斜面になっていて水はけがよく、水害に遭ったことは一度もなかった」と話す。樋口さんも暗渠化が水があふれたことにつながったと考えており、「市長は想定外と言っていたけど、私は工事中から、いつか水があふれるんじゃないかと心配していた」と明かす。

 こうした住民の声に対し、河川の管理などを担う市都市整備課の担当者は「川を暗渠化する場合は水が詰まるのを防ぐため、一般的に川幅や高さは元よりも広く造る。数沢川の暗渠部分も広くなっている」と説明する。

関連するビデオ: 記録的大雨で市役所が浸水 大規模な土砂崩れが複数発生も 茨城・日立市 (日テレNEWS)

 

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 ただ、今回は想定を超える降雨量だったことから、担当者は「仮に暗渠化していなかったとしても、川のどこかではあふれていた可能性が高い」としたうえで、「地下部分で詰まって、その直前であふれた可能性もある」と話した。

暗渠の流入部。柵が倒れている辺りから川があふれ市役所庁舎(右側)の地下に浸水した=11日、日立市で

暗渠の流入部。柵が倒れている辺りから川があふれ市役所庁舎(右側)の地下に浸水した=11日、日立市で© 東京新聞 提供

 市役所は災害時には対策本部が置かれる重要な施設だが、今回はあふれた水が地下に流れ込み、電気設備が水没して9日夕まで停電が続き、防災拠点としての機能が果たせなかった。

 市役所のすぐ近くが水害が発生しやすい場所になっている点について、河川防災を研究する筑波大の白川直樹准教授は「計算以上の水が流れた場合、暗渠の手前は水があふれやすくなる。絶対にあふれてはいけない場所では避けた方がいい。市役所をつくる場合そのリスクも考えるべきだ」と指摘する。

 一方で、平地が少ないという日立市の地形的な特徴にも言及。「理想を言えば、想定を超える雨が降ったとき、どこにあふれさせれば被害が抑えられるかまで考えるべきだが、日立の場合は山と海が近く、田んぼなどに水を逃がすことが難しい事情もあると思う」と話した。