太宰は夢中になって読んでいた。
単行本も何冊も買っていた。
多賀駅から家に帰るよかっべ通りの右側の歩道には、本屋があって、その隣は、文具店だった。
信号を渡るとレコード屋だった。
本屋と文具店はなくなった。
レコード屋はのこってるみたいだけど、商いはしてるんだろうか。
今年は、そのお店だったところを通ったことないなあ。
どうなってるんだろう。
みんな消えた。
寂れていくばかりだ。
もうこれ以上、寂れないほどシャター街となってる。
太宰はよく読んだはずなのに、あんまり記憶に残ってないなあ。
先の見えない自分の人生には、自殺の憧れがあったんだなあ。
あの自殺本の「二十歳の青春」? だったか、購入した。
あれは、高校時代だったかなあ。
そんな男が、還暦を過ぎるまで長生き? してる。
自死する勇気がないだけのでくの坊だ。