世界不思議発見 / サンデーモーニング
30年以上の長寿番組が、この週末
いずれも一旦幕を下ろした。
前者においては、草野仁が38年を
〝大卒から定年退職を迎えるまでの期間〟
と、また関口宏が後継の膳場貴子に対して
〝日曜朝の番組として〟を念押しして
言ったのが、それぞれ印象的だった。
いずれも放送開始は1986〜7年で、
ちょうど私が大学4年から社会人になる
タイミング。以降、個人的にも世間的にも
変わりゆく環境の中、週末はよく観た
記憶がある。特にサンモニは好きで
関口を誰がどう揶揄しようが、
同番組唯一無二の司会者として
私の中では不動の位置にあった。
世界不思議は、今思えばバブリーなロケや
わざとらしい演出等もあったが、
大マジメに歴史を探究し、
家族揃ってあの時間帯で楽しめるような
親しみのある作りだった。テレビの前の
茶の間の団欒が見えてくる数少ない番組。
時代は変わるもので、人も歳を取る。
いろいろ変わりゆく中、取り残されず
アップデートするのはもちろん大切。
が、その反面、マイナーアップデートで
頑なにオリジナルが維持される
ものがあってもよい、とも思う。
世界不思議より更に
みたいにね。